「宗像大社に呼ばれる」という不思議な感覚に導かれ、このページを訪れた方もいるのではないでしょうか。
世界遺産にも登録されたこの神社が一体何がすごいのか、その秘密は強力なパワースポットとしての側面にあります。
祀られている宗像三女神がもたらすご利益は、縁結びから縁切りまで多岐にわたります。また、霊視などのスピリチュアルな体験談も多く、そのエネルギーの強さを物語っています。
この記事では、宗像大社に呼ばれる理由を紐解くとともに、正しいお参りの順番や訪れるときのマナー、特に女性が知っておくべき注意点、さらにはアクセス方法や住所といった実践的な情報まで、網羅的に解説します。
なぜ宗像大社に呼ばれる?その不思議な力

世界遺産に登録された神社の格式
宗像大社が持つ特別な雰囲気や格式は、2017年に「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」としてユネスコの世界文化遺産に登録されたことからも伺えます。
これは単なる美しい神社という理由だけではありません。4世紀から9世紀にかけて、国家の安泰と海上交通の安全を祈るための古代祭祀が、その姿をほとんど変えることなく現代まで受け継がれてきた点が、世界的に高く評価されたのです。
特に、構成資産の一つである沖ノ島は、島そのものが御神体とされ、今なお一般人の立ち入りが厳しく制限されています。この「禁足地」としての厳格なルールが、宗像大社の神聖さと格式をより一層高めており、人々が「呼ばれる」と感じるほどの強い霊性を放つ源泉の一つとなっています。
世界遺産への登録は、宗像大社が日本国内だけでなく、人類共通の宝として守り伝えていくべき文化的な価値を持つことの証明です。古代東アジアの活発な交流を示す貴重な物証が数多く残されている点も、評価の大きなポイントでした。

世界遺産に登録されるってことは、単に古くて立派な神社ってだけじゃないんだね
そうね。古代からの海の安全を祈る儀式が、ほとんど変わらずに現代まで受け継がれてるって、すごい歴史ね

祀られている神様、宗像三女神とは

宗像大社にお祀りされているのは、日本神話に登場する三柱の女神様で「宗像三女神(むなかたさんじょしん)」と総称されています。
この三女神は、皇室の御祖先神であり、日本の最高神とされる天照大神(あまてらすおおみかみ)の御子神です。非常に格式の高い神様であることがお分かりいただけるでしょう。
三女神はそれぞれ以下の宮にお祀りされています。
- 沖津宮(おきつぐう):田心姫神(たごりひめのかみ)
- 中津宮(なかつぐう):湍津姫神(たぎつひめのかみ)
- 辺津宮(へつぐう):市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)
これらの神々は、古くからあらゆる「道」の最高神として信仰され、「道主貴(みちぬしのむち)」という特別な称号を持っています。
これは、海や陸の交通安全はもちろんのこと、私たちの人生という道を導き、守ってくださることを意味しています。この高貴な神々の存在が、宗像大社が放つ強力なエネルギーの源なのです。

宗像三女神は「道の最高神」として信仰されているんだね
ナビの女神様みたいな感じ?人生の道も案内してくれるのかな?

宗像大社の何がすごいのかを解説

「宗像大社は何がすごいのか?」という疑問に対しては、いくつかの側面から答えることができます。まず、その圧倒的な歴史の深さです。『日本書紀』や『古事記』にもその名が登場する、日本最古級の神社の一つであり、日本の成り立ちと深く関わってきました。
次に、全国に約7,000社ある宗像神社や厳島神社の総本宮であるという点です。これは、宗像信仰がどれほど広く、そして深く日本人に根付いているかの証と言えます。

厳島神社の総本宮でもあるのね
そして、最も象徴的なのが、前述の通り、沖ノ島から発見された約8万点にもおよぶ奉納品の存在です。これらは全て国宝に指定されており、その質の高さと量の多さから「海の正倉院」とも呼ばれています。
古代国家がどれほど宗像大社を重視し、国を挙げて祭祀を行っていたかがうかがえる、まさに「すごい」としか言いようのない事実なのです。
これらの歴史的背景、信仰の中心地としての役割、そして国家的な祭祀の舞台であったという事実が、宗像大社の計り知れない「すごさ」を形作っています。

宗像大社から8万点もの国宝が出土したことだそうだ。まさに『海の正倉院』だね
海の正倉院ってすごいね。たくさんお宝が眠ってるってことかあ

特に強力なパワースポット高宮祭場

宗像大社の境内、特に辺津宮を訪れた際に絶対に外せないのが「高宮祭場(たかみやさいじょう)」です。ここは、宗像三女神が最初に地上に降り立った「降臨の地」と伝えられており、境内の中でも特に神聖で強力なエネルギーに満ちた場所とされています。
高宮祭場の特徴は、社殿などの建物がないことです。木々に囲まれた静かな空間に、古代の祭祀場の形式をそのまま残した斎庭(ゆにわ)があるのみ。これは、神様を自然そのものに、つまり木や岩に宿ると考えていた日本古来の信仰の形を今に伝える、非常に貴重なパワースポットなのです。
この場所に足を踏み入れると、空気が一変し、心が鎮まるような、あるいは体が軽くなるような不思議な感覚を覚える人も少なくありません。心身を浄化し、新たな活力を得たいと願う方にとって、高宮祭場は宗像大社における最大のパワースポットと言えるでしょう。

建物がないのに三女神が降り立った場所ってすごいね
自然そのものが神様って、なんだかロマンチックね

霊視でも語られるスピリチュアルな力

宗像大社は、霊的な感受性の強い人や霊視ができる人が訪れると、その類まれなエネルギーを感じ取ると言われています。実際に、参拝者の中には龍神の気配を感じたり、神々しい光の柱を見たりといった、不思議な体験をする方がいるようです。

スピリチュアルな体験は、単なる思い込みとして片付けられるものではなかったりするんです
宗像大社が古くから海の神、水の神と深く関わり、龍神信仰とも結びついてきた歴史的背景があります。そのため、神社の強力なエネルギーが、参拝者の感覚に作用し、さまざまな形で現れると考えられます。
「呼ばれる」感覚の正体
「宗像大社に呼ばれる」という感覚も、こうしたスピリチュアルな力と無関係ではないでしょう。
あなたの魂が神社の清らかなエネルギーや、あなたを守護する存在からの導きを無意識に感じ取り、「今、行くべき場所だ」というサインとして現れているのかもしれません。

呼ばれる感覚は人生の転機や、浄化が必要なタイミングに起こりやすいと言われています
私、今まで一度もないんだけどまだ人生の転機は訪れてないのかしら?

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交通安全など多岐にわたるご利益
宗像三女神は「道」を司る神様であるため、そのご利益は非常に多岐にわたります。最も有名なのが交通安全のご利益です。
実は、現在では当たり前になった車用のお守り(ステッカー型)を、日本で最初に授与し始めたのが宗像大社とされています。大陸との交易ルートを守ってきた歴史から、航海安全のご利益も絶大です。
しかし、ご利益はそれだけにとどまりません。あらゆる「道」を守護することから、以下のような幅広い願い事にご利益があるとされています。
- 商売繁盛・事業繁栄:ビジネスの道を切り拓く
- 芸事上達:芸の道を極める
- 学業成就:進むべき学問の道を照らす
- 健康長寿・病気平癒:健やかな人生の道を歩む
- 厄除け・災難除け:人生の道中の災いを祓う

このように、人生のあらゆる局面で私たちを正しい道へと導き、守ってくださるのが宗像大社の神様なのです
宗像三女神様に感謝ね。どうでもいいけど宗像三女神って名前が美しい神様っていう感じがするわ

縁結びだけでなく縁切りの効果も

三女神の一柱である市杵島姫神は、七福神の弁財天と同一視されることがあります。このため、財運や芸事のご利益と共に、恋愛成就や良縁といった縁結びのご利益が非常に強いことで知られています。

あの弁天様と同じ神様かも知れないなんて!
辺津宮の境内には、2本の木が仲良く寄り添うように生えている御神木「相生の樫(あいおいのかし)」があり、恋愛や夫婦円満を願う参拝者に人気のスポットです。

縁結びのご利益が強い一方、縁切りと「カップルが別れる」という噂も存在するんです
これは、神社の持つ強力な浄化の力によるものと考えられています。本当に結ばれるべきご縁でない場合、神様がその関係を整理し、悪縁を断ち切ってくださる「縁切り」の効果が働くことがあるのです。
つまり、別れさせることが目的ではなく、それぞれがより良い未来へ進むための神様のお導きと解釈できます。

神様なりの優しさってことね。よかった♪
必ず守りたい正しいお参りの順番

宗像大社を参拝する際は、敬意を払い、ご利益を最大限にいただくためにも正しい順番でお参りすることが大切です。一般的に参拝の中心となる辺津宮では、以下の順路で巡るのが良いとされています。
辺津宮の参拝順路
- 手水舎:まず手と口を清めます。
- 本殿:主祭神である市杵島姫神にご挨拶します。(二礼二拍手一礼)
- 第二宮:本殿に向かって右手奥。沖津宮の田心姫神が祀られています。
- 第三宮:第二宮の隣。中津宮の湍津姫神が祀られています。
- 高宮祭場:最も神聖な場所。三女神の降臨地で、静かに手を合わせます。
この順番で巡ることにより、辺津宮にいながらにして宗像三女神すべてに祈りを捧げることができます。特に、最後にエネルギーの源泉である高宮祭場を訪れることで、神様との繋がりをより深く感じることができるでしょう。

理解してから行くと迷わずに参拝できるのでおすすめです
それにしても神社によってお参りの順番って違うものなのね

訪れるときのマナーと女性の注意点

神聖な場所である宗像大社を訪れる際には、敬意を込めた振る舞いを心がけることが重要です。基本的なマナーとして、鳥居をくぐる前には一礼し、参道の中央は神様の通り道なので避けて歩きましょう。また、境内では大声で騒いだりせず、静粛にお参りすることが求められます。
服装についても、過度な露出は避け、清潔感のある落ち着いた服装が望ましいです。
ここで特に知っておいていただきたいのが、女性に関する注意点です。前述の通り、世界遺産の構成資産である沖ノ島は、現在も「女人禁制」の伝統が厳格に守られています。
これは、古代の神道における「穢れ」の思想や、危険な航海から女性を守るためだったなど諸説ありますが、現在も神職以外の男性でさえ上陸できない聖域となっています。
もちろん、私たちが通常参拝する辺津宮や、フェリーで渡る大島の中津宮には、女性に関する制限は一切ありませんので、安心してご参拝ください。このルールは、宗像信仰の特異性と神聖さを理解する上で重要なポイントです。

宗像大社の沖ノ島は女人禁制なんだね。古代の穢れの思想とか、航海の安全を守るためとか言われているよ
えー!女子禁制の島があるんだ!じゃあ、もし間違って行っちゃったらどうなるの?怒られちゃうかな?

参拝のためのアクセス方法と住所

宗像大社(辺津宮)へのアクセス情報です。公共交通機関でも車でも比較的訪れやすい場所にあります。
名称 | 宗像大社 辺津宮(むなかたたいしゃ へつぐう) |
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住所 | 〒811-3505 福岡県宗像市田島2331 |
電話番号 | 0940-62-1311 |
参拝時間 | 6:00~17:00(ご祈願受付は9:00~16:30) |
公共交通機関でのアクセス
JR鹿児島本線「東郷駅」で下車します。駅北口のバス停から西鉄バス「神湊波止場」行きに乗車し、「宗像大社前」バス停で下車してください(約12分)。バス停は神社の目の前です。
車でのアクセス
九州自動車道「若宮IC」または「古賀IC」から約20分です。参拝者用の無料駐車場が第1から第3まで完備されていますので、安心して利用できます。

駐車場が無料で利用できるのは嬉しいわね♪
ただ正月や七五三シーズン、祭事の際には混雑するので、時間に余裕を持って訪れたいですね

宗像大社に呼ばれることを総括
この記事では、宗像大社に呼ばれる理由から、具体的なご利益、参拝方法までを解説してきました。最後に、その要点をまとめます。

最後まで読んでくれてありがとうございます
宗像大社での参拝が、あなたにとって心安らかなものとなりますように
