関東地方 日本全国の神社

鹿島神宮でのお参りの仕方と必見スポットを詳しく解説

鹿島神宮でお参りする人

鹿島神宮は、日本全国に約600社ある鹿島神社の総本社であり、古くから武道や勝負運の神として信仰されてきた歴史ある神社です。

初めて訪れる人の中には「鹿島神宮でのお参りの仕方や参拝順序が知りたい」「なんの神様が祀られているのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

また、お守りのご利益や、境内にそびえるご神木についても気になるポイントでしょう。さらに、鹿島神宮はスピリチュアルな不思議な出来事が語られることが多く、要石や御手洗池など神秘的なスポットが点在しています。

本記事では、正しいお参りの仕方から、鹿島神宮の基本情報、参拝時間や詳細まで詳しく解説します。これから参拝を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

  • 鹿島神宮のご祭神やご利益について
  • 正しい参拝の順序や作法
  • 高房社や要石などの重要なスポット
  • お守りの種類や参拝時の注意点

鹿島神宮でのお参りの仕方と基本情報

  • 鹿島神宮はなんの神様を祀る?
  • 正しい参拝の順序と作法
  • まずは高房社をお参りしよう
  • ご神木は触ってもいいの?
  • お守りのご利益と種類

鹿島神宮はなんの神様を祀る?

武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)

鹿島神宮には、日本の建国や武道に関わる神様である「武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)」が祀られています。武甕槌大神は、神話に登場する武神であり、勝負運や決断力を司ることで知られています。

武甕槌大神は、日本最古の歴史書である『古事記』や『日本書紀』に登場し、天照大神(あまてらすおおみかみ)の命を受けて、出雲の国譲りに関わった神様です。この時、大国主神(おおくにぬしのかみ)と交渉し、日本の国造りに大きく貢献しました。そのため、戦国武将や武士たちが武運を願って鹿島神宮を訪れたと伝えられています。

また、武甕槌大神は「雷神」としての性質も持ち、強いエネルギーを発する神とされています。その影響から、鹿島神宮はスポーツ選手や受験生など、勝負に挑む人々が必勝祈願に訪れる場所として人気を集めています。鹿島神宮の近くに本拠地を置く鹿島アントラーズも毎年、選手やスタッフが必勝を祈願することでも知られています。

このように、鹿島神宮は単なる観光地ではなく、古くから日本の歴史や文化と深く結びついた神聖な場所です。お参りする際には、武甕槌大神の力を感じながら、真摯な気持ちで祈願することをおすすめします。

>>>鹿島神宮の公式サイトを見てみる

正しい参拝の順序と作法

鹿島神宮の楼門

鹿島神宮を参拝する際には、伝統的な順序と作法を守ることが大切です。特に、神様が通るとされる参道の中央を避けることや、正しい礼儀を意識することで、より敬意を込めた参拝ができます。

1. 手水舎で手と口を清める
境内に入る前に、楼門の横にある手水舎で手と口を清めましょう。これは、心身を清めてから神様にお参りするための大切な作法です。現在では、衛生面を考慮し、柄杓を使用せずに流水で手を洗う方法が推奨されています。

2. 楼門をくぐる際は一礼をする
鹿島神宮の楼門は、日本三大楼門のひとつとして有名です。門をくぐる際には、一礼をしてから通りましょう。これは、神域に入る際の基本的な礼儀とされています。

3. まずは高房社をお参りする
本殿の前にある「高房社(たかふさしゃ)」を先にお参りするのが鹿島神宮の伝統的な習わしです。高房社には建葉槌神(たけはづちのかみ)が祀られており、本殿に進む前にこちらで敬意を表します。

4. 拝殿で正式な作法で参拝する
鹿島神宮の拝殿では、「二礼二拍手一礼」の作法で参拝を行います。

  • まず、二回深くお辞儀(礼)をする。
  • 次に、両手を肩幅程度に開き、二回拍手を打つ。
  • 最後に、もう一度深くお辞儀(礼)をする。

5. 奥宮や要石などを巡る
本殿での参拝を終えたら、奥宮や要石などのスポットも巡ると良いでしょう。奥宮には、武甕槌大神の荒魂(あらみたま)が祀られており、より力強いエネルギーを感じることができます。また、要石は地震を鎮める石として知られ、スピリチュアルなパワースポットとしても人気があります。

このように、鹿島神宮の参拝には伝統的な手順があります。正しい作法を守ることで、より深いご利益を得られるでしょう。

まずは高房社をお参りしよう

鹿島神宮を参拝する際には、最初に「高房社(たかふさしゃ)」をお参りすることが昔からの習わしとされています。一般的には本殿に直行してしまいがちですが、伝統を重んじるならば、高房社を先に訪れることをおすすめします。

高房社とは?

この社には、建葉槌神(たけはづちのかみ)が祀られています。武甕槌大神に最後まで服従しなかった天香香背男(あめのかかせお)を抑えるのに大きく貢献したのが建葉槌神と言われています。

そのため、高房社は鹿島神宮の中でも特別な意味を持つ社とされ、本殿に向かう前にお参りすることで、より丁寧な参拝ができるといわれています。

お参りの作法

高房社では、本殿と同じく「二礼二拍手一礼」の作法で参拝を行います。拝殿とは異なり、比較的こぢんまりとした佇まいですが、古くからの伝統を大切にしたい方は、ぜひここでの参拝を忘れずに行いましょう。

高房社は、本殿のすぐ近くにありますが、見落としやすい場所にあるため注意が必要です。

ご神木は触ってもいいの?

鹿島神宮には、長い歴史を持つ神聖なご神木があり、多くの参拝者がそのパワーを求めて訪れます。しかし、「ご神木に触れてもよいのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。結論から言えば、ご神木にはむやみに触れない方が良いとされています。

ご神木とは、長い年月を生き抜いてきた木々の中でも特に神聖なものとされ、神が宿る依代(よりしろ)と考えられています。鹿島神宮のご神木もその例外ではなく、本殿裏にある巨大なご神木は鹿島神宮で最も古く、樹齢1300年を超え大きなエネルギーを秘めていると言われています。

神社によっては、ご神木に直接触れることでご利益を得られるとされる場合もありますが、鹿島神宮では基本的に触れることは推奨されていません。これは、神聖な存在であるご神木に対して敬意を払うためだけでなく、多くの人が触れることで木にダメージを与える可能性があるためです。また、神聖なものに対してむやみに手を触れることは、日本の神道の考え方としても好ましくないとされています。

ご神木のエネルギーを感じたい場合は、静かに木のそばに立ち、目を閉じて深呼吸をするのがおすすめです。木から発せられる空気や雰囲気を感じることで、心が落ち着き、精神的な浄化が得られると考えられています。また、遠くから手を合わせて祈るだけでも、ご神木の力を授かることができるとされています。

お守りのご利益と種類

たくさんのお守り

鹿島神宮では、多くの種類のお守りが授与されており、それぞれ異なるご利益が込められています。特に、勝負運や武運にまつわるお守りが有名ですが、それ以外にも交通安全や縁結び、健康祈願などさまざまな願いに対応したお守りが用意されています。

勝負運・必勝祈願のお守り

鹿島神宮のご祭神である武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)は、武道や勝負事に強いご利益をもたらす神様です。そのため、「勝守(かちまもり)」や「武道守(ぶどうまもり)」といった、勝利を願うお守りが多くの参拝者に人気があります。スポーツ選手や受験生、ビジネスで成功を目指す人が授かることが多いお守りです。

地震除け・災害除けのお守り

鹿島神宮の「要石(かなめいし)」は、大地震を引き起こすとされる大鯰を押さえつけている霊石として知られています。これにちなんで作られた「地震守(じしんまもり)」は、地震除けだけでなく、揺るがぬ自信を持てるようになるお守りとしても人気です。特に、不安を抱えやすい人や、新しいことに挑戦する人におすすめです。

東国三社守り

鹿島神宮、息栖神社、香取神宮の三社を巡る「東国三社巡り」は、古くから日本の伝統的な参拝ルートとして知られています。この三社を巡ることで、運気が大きく向上すると言われており、その証として「東国三社守り」が授与されます。このお守りは、三社を巡りながらそれぞれの社紋を貼って完成させる特別なものです。

お守りの正しい扱い方

お守りは身につけたり、カバンに入れて持ち歩くことで、そのご利益を受け取ることができます。ただし、1年を目安に新しいものに交換し、古いお守りは神社の納札所に返納するのが良いとされています。また、粗末に扱わず、大切に持ち歩くことが大切です。

このように、鹿島神宮には多くのお守りがあり、それぞれ異なるご利益が込められています。自分の願いに合ったお守りを選び、大切に持ち歩きましょう。

鹿島神宮でのお参りの仕方と不思議な魅力

  • スピリチュアルな不思議な出来事
  • 鹿島神宮が「なぜか怖い」と言われる理由
  • 鹿島神宮の口コミと評判
  • 参拝時間や詳細情報をチェック
  • 鹿島神宮でのお参りの仕方の総括

スピリチュアルな不思議な出来事

鹿島神宮の御手洗池

鹿島神宮は、単なる観光名所ではなく、強いエネルギーを持つパワースポットとしても知られています。そのため、多くの参拝者が「神秘的な体験をした」「不思議な出来事を体験した」と語っています。

要石の伝説と地震

鹿島神宮にある「要石(かなめいし)」は、地震を引き起こすとされる大鯰を押さえつけていると言われています。江戸時代、水戸光圀がこの石の全貌を確かめようと7日7晩掘らせましたが、掘りきれずに断念したという伝説があります。この要石の近くに立つと、足元から強いエネルギーを感じるという人も少なくありません。

御手洗池の七不思議

鹿島神宮の御手洗池(みたらしいけ)は、「大人でも子どもでも水の深さが胸までしかこない」という七不思議の一つとして知られています。この池は、古くから禊(みそぎ)の場とされており、今でも1月の大寒の日には大勢の人が身を清めるために入水します。不思議なことに、どんなに背が高い人でも水面が同じ高さにくると言われています。

このように、鹿島神宮にはスピリチュアルなエネルギーを感じる場所が多くあります。訪れる際には、目に見えない力を感じながら、神秘的な空間を楽しんでみるのも良いでしょう。

鹿島神宮が「なぜか怖い」と言われる理由

怖い雰囲気の鹿島神宮

鹿島神宮はパワースポットとして有名ですが、一部の人々の間では「なぜか怖い」「圧倒される」といった感想も聞かれます。その理由はいくつか考えられます。

神聖なエネルギーの強さ

鹿島神宮のご祭神である武甕槌大神は、戦いや武道に関わる神様です。そのため、境内には強い気が流れていると言われています。特に、奥宮や要石の周辺では、重圧のような空気を感じる人も多いようです。

自然の荘厳さと静寂

鹿島神宮は広大な敷地を誇り、樹齢数百年の木々に囲まれた深い森があります。その静寂と神秘的な雰囲気が、訪れる人に畏敬の念を抱かせるのかもしれません。

このように、「怖い」と感じるのは、鹿島神宮が持つ神秘的なエネルギーや、長い歴史に裏打ちされた威厳によるものだと考えられます。訪れる際には、その力を敬意を持って受け止めましょう。

鹿島神宮の口コミと評判

鹿島神宮を紹介する女性

鹿島神宮は、日本全国にある鹿島神社の総本社であり、歴史と格式を兼ね備えた神社です。多くの参拝者が訪れることから、実際に参拝した人の口コミも豊富にあります。ここでは、鹿島神宮の魅力や参拝時の印象について、さまざまな視点から口コミを紹介します。


静寂と荘厳な雰囲気に圧倒される(30代・男性)

初めて鹿島神宮を訪れましたが、とにかく空気が違いました。参道に足を踏み入れた瞬間、周囲の音が消えたような感覚になり、まるで異世界に来たような静寂を感じました。楼門の迫力も圧巻でしたし、奥宮まで歩いていく間も、古くからの神聖な雰囲気が漂っていて、心が洗われるようでした。神社巡りが好きな方には、ぜひ一度訪れてほしい場所です。


神鹿を間近で見られて感動!(20代・女性)

鹿島神宮には、神様の使いとされる鹿がいると聞いて、楽しみにしていました。実際に奥参道の途中にある鹿園を訪れると、たくさんの鹿がのんびり過ごしていて、とても可愛かったです。奈良の鹿とは違い、神聖な雰囲気があり、歴史を感じました。鹿にエサをあげられる体験もできて、思い出に残る参拝になりました。神社の敷地が広いので、歩きやすい靴で行くのがおすすめです。


参拝するだけで気持ちが整う場所(50代・男性)

仕事のことで悩んでいた時に、友人に勧められて鹿島神宮を訪れました。参拝の仕方を調べると、本殿の前にまず高房社にお参りするのが習わしだと知り、正しい順序でお参りしました。境内を歩くだけで気持ちが落ち着き、自然に囲まれた参道を歩くことで、モヤモヤした気持ちがスッと晴れていくのを感じました。御手洗池の水もとても澄んでいて、心を清めるのにぴったりの場所でした。悩みがある時に訪れると、きっと良い方向に進めると思います。


このように、鹿島神宮は日本屈指のパワースポットとして、さまざまな人にとって特別な場所となっています。訪れる際には、正しい参拝方法を意識しながら、神聖な空間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

参拝時間や詳細情報をチェック

鹿島神宮を訪れる際は、事前に参拝時間や施設の詳細情報を把握しておくことが大切です。特に、授与所や御朱印の受付時間は限られているため、参拝の計画を立てる際には注意が必要です。ここでは、鹿島神宮の開門時間やアクセス、駐車場の情報について詳しく解説します。

鹿島神宮の開門時間

鹿島神宮の境内は24時間開放されており、早朝や夜間でも参拝することができます。ただし、御朱印やお守りの授与を受ける場合は、受付時間が決まっています。

  • 神符守札授与所(お守り・御朱印の受付):8:30~16:30
  • ご祈祷の受付:8:30~16:30
  • 「まち珈琲 あらみたま」営業時間:9:00~16:00
  • 「湧水茶屋 一休」営業時間:9:30~17:00

特に、御朱印を受ける場合は、混雑時には1時間以上待つこともあるため、時間に余裕を持って訪れるのが良いでしょう。


鹿島神宮の駐車場情報

鹿島神宮には複数の駐車場があり、訪れる時間帯や混雑状況に応じて適切な駐車場を選ぶことができます。

駐車場名収容台数料金備考
第1駐車場(大鳥居脇)60台普通車300円御本殿に最も近い
第2駐車場(徒歩5分)55台無料(繁忙期は有料)比較的空いていることが多い
御手洗駐車場(御手洗池近く)10台無料(正月・祭典時は有料)小規模なので早めの利用がおすすめ
鹿嶋市宮中地区駐車場(徒歩3分)150台無料(年末年始・土日祝日は有料)広めで使いやすい

鹿島神宮でのお参りの仕方の総括

記事のポイントをまとめます。

  • 鹿島神宮のご祭神は武甕槌大神で、武道や勝負運の神として信仰されている
  • 正しい参拝の順序を守ることで、より深いご利益を得られる
  • 参道の中央は神様の通る道とされ、端を歩くのが礼儀
  • 参拝前には手水舎で手と口を清め、心身を整える
  • 高房社を本殿の前にお参りするのが伝統的な参拝方法
  • 拝殿では「二礼二拍手一礼」の作法で参拝する
  • 奥宮には武甕槌大神の荒魂が祀られ、より強い力を感じられる
  • 要石は地震を鎮める霊石とされ、スピリチュアルなパワースポット
  • ご神木は神聖な存在のため、直接触れることは控えた方がよい
  • 勝負運や地震除けなど、目的に応じたお守りが多数授与されている
  • 御手洗池は禊の場であり、神秘的な七不思議の一つとされる
  • 鹿園では神の使いとされる鹿が飼育されており、エサやりも可能
  • 境内は広大で、歩きやすい靴を履いて訪れるのが望ましい
  • 参拝は24時間可能だが、御朱印やお守りの授与は時間が決まっている
  • 車の場合は駐車場の混雑を考慮し、早めの到着が推奨される