金蛇水神社(かなへびすいじんじゃ)への参拝を考えたとき、「お賽銭に5円玉は避けるべき」という話を耳にしたことはありませんか。金運向上のご利益で知られるこの神社で、お参りの作法を間違えて運気を逃してしまっては残念です。
この記事では、金蛇水神社と5円玉にまつわる疑問から、なんの神様が祀られているのか、そして、より大きなご利益を授かるための正しいお参りの仕方まで、詳しく解説します。
銭洗いのやり方や、金運を呼び込む不思議な力を持つとされる蛇紋石、さらには持つ人の財布を豊かにするとされるお守りや金運カード、そして種銭の効果に至るまで、あなたの金運を最大限に引き上げるための情報を網羅しました。
この記事を読めば、金蛇水神社での参拝が、より深く、意味のあるものになるはずです。
金蛇水神社で5円玉のお賽銭はNG?その理由

金蛇水神社はなんの神様を祀っている?

金蛇水神社は、その名の通り「水」と「蛇」に深く関わる神様を祀る、千年以上の歴史を持つ霊場です。主祭神は、水の神である「金蛇大神(かなへびのおおかみ)」、またの名を「水速女命(みずはやめのみこと)」と申し上げます。
古来より龍や蛇は水神の化身や遣いとされ、生命の源である水を司ることから、生命力や財力を与え、生業を守護する神様として篤い信仰を集めてきました。
多彩なご利益をもたらす神々
この金蛇水神社には、主祭神のほかにも相殿神として大己貴命(おおなむちのみこと、大国主命としても知られる)と少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られています。これらの神々は、縁結びや病気平癒、国土開拓など、多岐にわたるご利益をもたらすことで知られています。
さらに境内には、七福神の一柱で財福や芸能の神として有名な「弁財天」もお祀りされています。金蛇水神社の弁財天は「金蛇弁財天」として親しまれ、特に財力と知恵、技芸の向上にご利益があるとされています。
刀匠・小鍛冶宗近の伝説
神社の由来には、平安時代の刀匠・小鍛冶宗近(こかじ むねちか)にまつわる興味深い伝説が残されています。
一条天皇の御佩刀を鍛える命を受けた宗近は、名水を求めてこの地を訪れました。しかし、カエルの鳴き声に悩まされ精神統一ができなかったため、蛇の姿をしたものを田に放つと、カエルはぴたりと鳴き止んだといいます。こうして無事に名刀を鍛え上げた宗近が、感謝の意を込めて金の蛇を奉納したことが「金蛇水神社」という社名の起源になったと伝えられています。
このように、金蛇水神社は金運円満や商売繁盛だけでなく、厄除開運や病気平癒など、人々の様々な願いに応えてくださる神々が鎮座する、霊験あらたかなパワースポットなのです。
お賽銭はいくらが良い?5円玉を避ける理由

金蛇水神社へ参拝する際に、特に気をつけたいのがお賽銭の作法です。一般的に神社では「ご縁がありますように」との願いを込めて5円玉をお供えすることが広く知られていますが、この金蛇水神社においては、5円玉や50円玉の使用は避けた方が良いという独特の言い伝えがあります。
その理由は、これらの硬貨に開いている「穴」にあります。金蛇水神社のご神体は「蛇」であり、その蛇が硬貨の穴を通り抜けてしまい、それに伴って金運やご利益も一緒にすり抜けていってしまう、と考えられているためです。せっかくの金運向上の願いが、硬貨の穴から逃げてしまっては元も子もありません。
したがって、金蛇水神社でお賽銭をお供えする際には、穴の開いていない硬貨、つまり1円玉、10円玉、100円玉、500円玉を選ぶのが良いとされています。金額の大小よりも、神様への感謝の気持ちを込めて、穴のない硬貨を心を込めてお供えすることが大切です。もちろん、お札をお供えするのも良いでしょう。
このようにお賽銭の作法一つをとっても、その神社の由来や信仰に根差した独自の習わしが存在します。金蛇水神社ならではの作法を守ることで、神様とのご縁をより深く結び、授かるご利益を最大限に引き寄せることができると考えられます。

なるほど。穴が開いてると蛇と一緒に金運やご利益も逃げてしまうといった考えなんだね。
何も知らないと5円玉を選んでしまいがちよね。事前に調べていくことは大切ね!

ご利益を最大限に授かるお参りの仕方

金蛇水神社のご利益を最大限に授かるためには、作法に則った丁寧な参拝が鍵となります。神聖な空間へ入る心構えから、具体的な手順までを理解し、心を込めてお参りしましょう。
1. 鳥居の前で一礼
神社の入り口である鳥居は、神様の領域と私たちの世界を分ける結界です。鳥居をくぐる前に一度立ち止まり、軽く一礼します。これは「これから神様の領域にお邪魔します」というご挨拶にあたります。参拝を終えて境内から出る際も、振り返って一礼することを忘れないようにしましょう。
2. 手水舎で心身を清める
参道を進むと手水舎(てみずしゃ・ちょうずや)があります。ここでは、神前へ進む前に自分自身の心身を清めます。
- まず、右手で柄杓(ひしゃく)を取り、水を汲みます。
- その水で左手を清めます。
- 柄杓を左手に持ち替え、右手を清めます。
- 再び右手に柄杓を持ち替え、左の手のひらに水を受け、その水で口をすすぎます。柄杓に直接口をつけるのはマナー違反です。
- 口をすすぎ終えたら、もう一度左手を清めます。
- 最後に、柄杓を立てて残った水で柄杓の柄を洗い流し、元の場所に戻します。
この一連の動作は、穢れを祓い、清らかな心で神様と向き合うための大切な儀式です。
3. 本殿でのお参り
本殿に着いたら、まず静かにお賽銭を入れます。前述の通り、5円玉や50円玉は避け、穴の開いていない硬貨を選びましょう。その後、「二礼二拍手一礼」の作法で拝礼します。
- 深いお辞儀を2回行います。
- 胸の高さで両手を合わせ、右手を少し下にずらしてから、2回拍手を打ちます。
- 拍手を打ち終えたら、指先をきちんと揃えて手を合わせ、日頃の感謝の気持ちや願い事を心の中で伝えます。
- 最後に、もう一度深いお辞儀を1回行います。
感謝の気持ちを先に伝え、その後に願い事をするのが丁寧な祈りの形です。
人の手によらない不思議な蛇紋石のパワー
金蛇水神社の本殿で参拝を終えたら、ぜひ立ち寄っていただきたいのが、社殿の南側にずらりと並ぶ「蛇紋石(じゃもんせき)」です。これらは、人の手が一切加わることなく、自然に蛇のような模様が表面に浮かび上がった不思議な石で、境内でも特に強いパワーを秘めた場所として知られています。
これらの石にはご神体である蛇の神力が宿っているとされ、触れることでそのご利益を授かることができると信じられています。たくさんの蛇紋石が並んでいますので、その中から直感で「これだ」と感じる、ご自身が最も惹かれる石を一つ選んでみてください。
石を選んだら、そのパワーをいただくための作法があります。まず、手で優しく撫でることで、健康運や開運のご利益があるといわれます。そして、金運アップを強く願う方は、ご自身の財布で蛇紋石を直接、愛情を込めて撫でてみてください。財布に蛇の力が宿り、金運を呼び込んでくれると考えられています。
多くの参拝者が長年にわたって撫で続けてきたため、石の表面は滑らかに磨かれ、独特の光沢を放っています。その様子からも、この蛇紋石がどれだけ多くの人々の信仰を集めてきたかがうかがえます。
この不思議な蛇紋石に触れることは、金蛇水神社ならではの特別な体験です。神様の力を直接感じ、そのご利益をいただくためにも、参拝の際には忘れずに蛇紋石のもとへ足を運び、その神秘的なパワーを実感してみてはいかがでしょうか。

やさしく撫でることがポイント!
金蛇水神社で5円玉以外に知るべき金運術

お金を洗う?銭洗いのやり方とその効果
金蛇水神社で金運アップを願うなら、ぜひ体験しておきたいのが境内にある霊水場での「銭洗い」です。銭洗いとは、神社の霊験あらたかな水でお金を洗い清めることで、金銭にまつわる不浄を祓い、金運を呼び込むとされる開運アクションです。
銭洗いの手順
金蛇水神社の銭洗いは、誰でも行うことができます。正しい手順に沿って、丁寧に行いましょう。
- 受付で申し込む: まず、社務所近くの受付で銭洗いを申し込み、初穂料(献灯料として200円程度)を納めます。すると、ロウソクと清めたお金を入れるための小さな袋をいただけます。
- 献灯する: 受け取ったロウソクに火を灯し、献灯台にお供えします。これは神様へのご挨拶と感謝の気持ちを表すものです。
- お金を洗う: 霊水場に用意されているザルに、ご自身の財布から取り出した硬貨やお札を入れます。そして、柄杓で霊水を汲み、ザルの中のお金にそっと3回ほどかけて洗い清めます。お札は濡れすぎないように、端の方を少し濡らすだけでも十分です。
- 清めたお金を持ち帰る: 洗い清めたお金は、綺麗なハンカチなどで優しく水気を拭き取り、受付でいただいた袋に入れます。この清められたお金は「福銭(ふくせん)」や「種銭(たねせん)」となり、金運の元手になるといわれています。
銭洗いの効果と清めたお金の使い方
銭洗いで清められたお金は、使ってしまうのではなく、種銭として財布の中に大切にしまっておくのが良いとされています。この福銭が仲間であるお金を呼び込み、財布を豊かにしてくれると考えられているのです。
また、一部では「清めたお金は早く使うことで世の中に福を循環させ、より大きな金運となって返ってくる」という考え方もあります。どちらの考え方を選ぶかはご自身の判断によりますが、大切なのは神様の力で清められたお金を粗末にせず、感謝の気持ちを持って扱うことです。この銭洗いを通じて、お金への感謝の気持ちを再認識することも、金運を上げる上で大切な心構えといえるでしょう。
金運上昇に繋がる財布の使い方や選び方

金運アップのパワースポットである金蛇水神社のご利益を最大限に活かすためには、お金の家である「財布」の扱い方も非常に重要になります。参拝でいただいた運気をしっかりとお財布に宿らせ、育てていくためのポイントをご紹介します。
財布で蛇紋石を撫でる
前述の通り、金蛇水神社の境内にある蛇紋石を財布で撫でることは、金運を直接財布に取り込むための効果的なアクションです。参拝の際には、ぜひご自身の財布で蛇紋石のパワーをいただきましょう。この行為により、財布そのものが金運を呼び込むお守りのような存在になると考えられています。
授与所で購入できる金運財布
金蛇水神社の参道にあるモダンな休憩所「Sando Terrace(参道テラス)」の授与所では、金運向上に特化した財布や関連グッズが頒布されています。例えば、弁財天のご利益にあやかった黄色い財布や、宝くじの保管に最適な「宝くじ入れ」などがあります。
これらのアイテムは、神社の氣が満ちた場所で手に入れることができるため、それ自体が縁起の良いものです。新しい財布の購入を検討している方や、金運をさらに高めたい方は、参拝の記念にこれらの授与品を求めてみてはいかがでしょうか。
日常での財布の扱い方
神社でいただいたご利益を保つためには、日常での財布の扱い方も大切です。
- レシートを溜めない: 財布の中は常に整理整頓し、レシートや不要なカードでパンパンにしないようにしましょう。お金が気持ちよく過ごせる環境を整えることが金運アップに繋がります。
- カバンに入れっぱなしにしない: 自宅に帰ったら、財布をカバンから出し、静かで清潔な場所(例えば、北側の部屋の引き出しなど)に保管するのが良いとされています。財布を休ませることで、エネルギーをチャージできると考えられています。
- 感謝の気持ちを持つ: お金を使うとき、受け取るときに、心の中で「ありがとう」と感謝することで、お金との良い関係を築くことができます。
金蛇水神社への参拝をきっかけに、ご自身の財布との付き合い方を見直してみることも、持続的な金運上昇への第一歩となるでしょう。
目的別で選ぶおすすめのお守りとは
金蛇水神社では、金運円満をはじめとする様々な願い事に応じた、多種多様なお守りが授与されています。ご自身の願いに最も合ったお守りを選ぶことで、神様からのご加護をより強く感じることができるでしょう。
定番からユニークなものまで、多彩なお守り
ここでは、金蛇水神社で特に人気のあるお守りをいくつかご紹介します。
お守りの種類 | 特徴とご利益 | おすすめの方 |
金蛇守 | 白蛇の抜け殻が封入されたお守り。巳の日限定で頒布されることが多く、強力な金運・財運のご利益があるとされる。 | 特に強い金運アップを願う方、巳の日に参拝できる方 |
指輪守 | 指輪の形をした珍しいお守り。金と銀の2種類があり、指にはめることで常に神様とのご縁を感じられる。 | 日常的にご利益を身に着けていたい方、良縁を願う方 |
富来富来財布守 | 「ぷくぷくさいふまもり」と読む、がま口財布の形をした可愛らしいお守り。「富が来る」ように祈願されている。 | 商売繁盛や貯蓄運を上げたい方、見た目も可愛いお守りが欲しい方 |
蛇石守 | 境内の蛇紋石を模したお守り。蛇紋石の持つ金運パワーをいつでも持ち歩くことができる。 | 蛇紋石のパワーを常に感じていたい方 |
花衣レース守 | 境内に咲く牡丹と藤をあしらった、優美なレース生地のお守り。美しさや縁結びのご利益も期待される。 | 女性の方、良縁や人間関係の円満を願う方 |
選ぶ際のポイント
お守りを選ぶ際は、まずご自身の最も強い願い事を一つ心に決めることが大切です。その上で、直感的に「これだ」と感じるデザインや形のものを選ぶのが良いでしょう。インスピレーションを感じるお守りこそが、今のあなたにとって最も必要なご縁のあるお守りであると考えられます。
また、お守りは神様の分身ともいえる神聖なものです。授与された後は、財布やカバンに入れるなどして常に身近に持ち、大切に扱いましょう。お守りのご利益は一般的に1年とされていますので、1年が経ったら神社に感謝を込めて返納し、新しいお守りを授かるのが望ましいです。
お金がお金を呼ぶとされる種銭の効果

金蛇水神社のご利益を形として持ち帰り、金運を育てていく方法の一つに「御種銭(おたねせん)」を授かるというものがあります。種銭とは、その名の通り、お金を呼び込む「種」となるお金のことで、財布に入れておくことで金運や財運を招くとされる縁起物です。
御種銭のいただき方と効果
金蛇水神社の授与所では、この「御種銭」をいただくことができます。ご祈祷された清らかな硬貨が小さな袋に入っており、これを自身の財布に入れて大切に保管します。
種銭がもたらす効果の背景には、「お金は寂しがり屋で、仲間のいる場所に集まる」という考え方があります。財布の中に神聖なご利益が宿った種銭を入れておくことで、その種銭が仲間であるお金を引き寄せ、結果として財布が豊かになっていくと信じられているのです。
この種銭は、ただ持っているだけでなく、お金に対する感謝の気持ちや大切に扱う心を育むきっかけにもなります。財布を開くたびに御種銭が目に入り、神様とのご縁を再認識することで、無駄遣いを控えたり、お金の出入りを意識したりするようになり、自然と金運が向上していくという側面もあります。
御種銭をいただいたら
御種銭をいただいたら、お札を入れる場所など、財布の中でも特に丁寧な場所に保管しましょう。他のお金と混ぜて使ってしまわないように注意が必要です。
そして、この御種銭のご利益は一般的に1年間とされています。1年が経ち、無事に過ごせたことへの感謝と共に、神社へお返し(奉納)するのが習わしです。古い御種銭を返納する際には、お礼の気持ちを込めて少し多めのお賽銭をお供えすると、さらに良いご縁が続くとされています。金蛇水神社を訪れた際には、この種銭をいただき、お金との良いご縁を結んでみてはいかがでしょうか。
財布に忍ばせる金運カードも人気
近年、お守りの形も多様化しており、金蛇水神社では伝統的な袋型のお守りに加えて、現代のライフスタイルに合わせた「金属カード守」も人気を集めています。これは、クレジットカードやキャッシュカードと同じサイズの金属製カード型お守りで、長財布やカードケースにすっきりと収まるのが特徴です。
金属カード守の種類とご利益
このカード守は、財布に入れてもかさばらず、スタイリッシュに金運のご利益を持ち歩けることから、特に男性や、スマートな持ち物を好む方に支持されています。
金蛇水神社で授与されている金属カード守には、いくつかの種類があります。
- 金運(金色・黒色など): 最も人気のある、金運円満・商売繁盛に特化したカードです。巳年の御縁年など、特別な年には限定カラー(例:黒)が頒布されることもあり、希少価値も高まります。
- 幸運(赤色): 全体的な運気の上昇や良縁を願うカードです。
- 健康(緑色): 病気平癒や健康長寿を祈願するカードです。
- 出世(青色): 仕事運の向上や目標達成を願う方に適しています。
このように、金運だけでなく様々な願い事に対応したカードが用意されているため、ご自身の目的に合わせて選ぶことができます。
カード守の扱い方
金属カード守は、財布のカードポケットに忍ばせておくのが一般的です。常に身に着ける財布に入れておくことで、日常のあらゆる場面で神様のご加護を感じることができるでしょう。
ただし、これも神聖なお守りの一つであることに変わりはありません。他のカードと一緒に無造作に扱うのではなく、大切に、そして敬意を持って扱うことが大切です。金運を願うならば、お金やクレジットカードなど、金銭に直接関わるものを入れる場所に一緒に保管するのが良いと考えられます。
金蛇水神社への参拝の証として、また日々の生活を守護するお守りとして、この現代的な金運カードを選んでみるのも一つの良い選択肢です。
金蛇水神社は5円玉はNGか総括
金蛇水神社での参拝は、金運向上を願う多くの人々にとって特別な意味を持ちます。この記事を通じて解説してきたポイントを活かすことで、そのご利益を最大限に授かることができるでしょう。最後に、金蛇水神社と5円玉の知識を始めとする、開運のための重要な要点をまとめます。