熊本県にある幣立神宮について、「なんだか怪しい」「五色人という言葉が気になる」と感じて検索されたのではないでしょうか。
実際に幣立神宮の口コミを調べると、最高のパワースポットだという声がある一方で、良くない、胡散臭いといった正反対の評価も存在します。
この記事では、そもそも五色人とは何か、その思想の背景にある竹内文書との関係、そして5年に一度の五色人祭の実態に迫ります。
また、幣立神宮の何がすごいのか、本当に日本最古と言えるのかという由緒の謎、さらには「呼ばれないと行けない」と言われる理由や不思議体験の逸話、幣立神社と幣立神宮の違いは何かといった、あらゆる疑問に答えていきます。
幣立神宮は怪しい?五色人伝説の真相に迫る

そもそも五色人とはどのような思想か
幣立神宮で語られる「五色人(ごしきじん)」とは、世界の人類を5つの色で象徴し、その始祖たちがこの地に集って世界の平和と融和を誓ったという独自の伝承に基づく思想です。
これは一般的な人種分類とは異なり、幣立神宮の世界観を象徴する重要な概念といえます。具体的には、世界の人類を赤・白・黄・黒・青の5つの民に分類しています。
この思想の根底には、全ての人類は元を辿れば一つであり、互いに認め合い、助け合うべきだという平和への祈りが込められているのです。

世界平和を願う素晴らしい神社ね♪
古代から世界平和を考えてたっていうのはかなり珍しいね

五色人の分類(一説)
五色人の具体的な分類については諸説ありますが、一般的には以下のように解釈されることが多いようです。
赤人 | ネイティブアメリカン、ユダヤ人、アラブ人など |
---|---|
白人 | ヨーロッパのコーカソイド(ゲルマン人やラテン人)など |
黄人 | 日本人、中国人、朝鮮人など東アジアのモンゴロイド系民族 |
黒人 | アフリカ系、インドのドラヴィダ人、メラネシア人など |
青人 | 北欧系コーカソイドやスラブ人など |
ただし、この分類はあくまで幣立神宮や関連する文献で語られるものであり、人類学的な分類とは異なります。
また、この伝承では「黄人」が五色人の大本であり、中でも日本人はそれを超越した存在である、といった日本中心的な思想が含まれることもあり、この点が「怪しい」と感じられる一因にもなっています。

自分の国をよく見せたいという考えは他の国でもあることだよね
確かにね。現代の日本に住む人たちにとっては、それすらも怪しく感じてしまうようになってしまったのね

五色人伝説と「竹内文書」の関係

幣立神宮の五色人伝説を語る上で、「竹内文書(たけうちもんじょ)」の存在は避けて通れません。
結論から言うと、幣立神宮が掲げる五色人の概念は、この竹内文書に記された内容と極めてよく似ています。
竹内文書は、昭和初期に公開された古文書で、神代文字で記され、記紀(古事記・日本書紀)にはない人類創生や超古代文明の様子が描かれていると主張されています。

竹内文書は学術的価値のない「偽書」であると主張する人もいるんです
竹内文書の注意点
竹内文書は、一部の古代史愛好家の間で支持されていますが、否定されることも多いです。その内容は、世界の王が日本の天皇家に仕えていたとするなど、歴史資料として扱うのは難しいためです。
幣立神宮がいつから五色人伝説を掲げるようになったか、その正確な時期は不明です。ただ、竹内文書が世に広まった昭和以降に、その影響を受けて現在の由緒が形成されていった可能性が指摘されています。

偽書ともされる竹内文書が絡んでいる点が、「怪しい」「いかがわしい」という印象を与えてるのかも
もし偽書じゃなかったとしたら歴史のロマンを感じる神社よね

竹内文書についての解釈はこちらのサイトが参考になると思うので、お時間のある方は見てみてください
5年に一度開催される五色人祭とは

五色人祭(ごしきじんさい)は、前述の五色人伝説に基づき、世界全人類の融和と平和を祈念する幣立神宮で最も重要かつ象徴的なお祭りです。
この祭りは毎年8月23日に行われ、特に5年に一度は大祭として盛大に執り行われます。一時期は途絶えていたものの、1995年に復活し、現在では国内外から多くの参拝者やスピリチュアルな思想を持つ人々が集まることで知られています。
五色人祭の主な特徴
- 世界平和の祈り:人種の壁を越え、人類の調和を祈願する儀式が行われます。
- 五色神面の公開:祭りの期間中、社宝である「五色神面」が特別に公開されます。これは五色人の祖神を象ったとされる木製の面です。
- 国際的な雰囲気:世界各国から様々な人種の人々が参加し、独特の雰囲気を持っています。
祭りの内容は、神事だけでなく、参加者による歌や踊りの奉納など、文化交流イベントのような側面も持ち合わせています。このように、壮大なテーマを掲げた国際的な祭祀を行っている点も、幣立神宮が他の神社とは一線を画すユニークな存在であることを示しています。

一風変わったお祭りだね
どんな感じなのかしら?参加してみたい!

由緒は本当に日本最古と言えるのか

幣立神宮は、その由緒で「1万5千年の歴史を持つ日本最古の神社」と紹介されることがあります。しかし、この主張には学術的な裏付けがなく、一般的な歴史認識とは大きく異なっているのが実情です。
由緒では、境内の御神木であるヒノキが、株を変えながら1万5千年の命脈を保っているとされています。ですが、1万5千年前といえば、時代区分では旧石器時代後期から縄文時代草創期にあたります。
この時代に現代に繋がるような神社の原型や神道の観念があったと考えるのは、考古学的にも歴史学的にも非常に困難です。

古い神社でも2000年~3000年の歴史だから1万5000年の歴史はちょっと怪しく感じるわね
1万5000年というのは創建ではなくて御神木の命脈のことなんだ


命脈?なにそれ?
命脈というのは、同じ株から再び木が生えてを繰り返すことだよ。現在の御神木で10代目と言われているんだ


そういうことか。不思議な木もあるものね
一方で、より現実的な由緒としては、平安時代の文献にその名が見え、阿蘇神社の神官によって創建・整備されたという記録も残っています。
このことから、元々は阿蘇信仰に連なる地域の鎮守社であったものが、時代を経て独自の壮大な神話をまとうようになったと考えることもできますね。
「日本最古」の主張に関する注意点
「日本最古」を称する神社は全国に多数存在しますが、何を基準にするかでその定義は異なります。幣立神宮の場合は、客観的な歴史資料によって証明されたものではないという点を理解しておく必要があります。

神社だけではなくて国なんかも「世界最古」を主張する国もあるからね
それで言うと私たちの日本は紀元前660年からだから世界最古かもね

幣立神社と幣立神宮の違いは何か
「幣立神社」と「幣立神宮」という二つの呼び名が存在することも、この場所の複雑さを物語っています。
結論から言うと、歴史的な文献に見える地域鎮守としての「幣立神社」と、独自の宇宙的な神話を発信する「幣立神宮」という、二つの側面を持つと理解するのが分かりやすいでしょう。
もともとは、周辺地域の人々が農耕の神や土地の神を祀る「産土神(うぶすながみ)」としての性格が強い「幣立神社」でした。これは、延喜年間(901年~923年)に阿蘇大宮司が社殿を造営したという記録からも伺えます。
しかし、近年では五色人伝説や高天原神話の発祥地といった壮大な由緒を前面に押し出し、「神宮」という格の高い社号を名乗ることが多くなっています。

要するに同じ神社ということです
なあんだ。だったら最初からそう言ってよ

「神社」と「神宮」の比較
幣立神社(歴史的側面) | 幣立神宮(現代的側面) | |
---|---|---|
性格 | 地域の鎮守社、産土神 | 高天原神話の発祥地、世界の聖地 |
主な信仰 | 阿蘇信仰、農耕神 | 宇宙神、五色人伝説 |
根拠 | 肥後国誌などの地誌、歴史的記録 | 社伝、宮司の著作、竹内文書 |
印象 | 歴史あるローカルな神社 | スピリチュアルなパワースポット |
このように、一つの場所に歴史的な側面と、現代的に付加された神話的な側面が同居しているのが、幣立神宮の最大の特徴と言えるでしょう。
幣立神宮の怪しい評判と五色人への評価

幣立神宮の何がすごいかその魅力を解説
「怪しい」という側面ばかりが注目されがちですが、幣立神宮にはそれを補って余りある圧倒的な魅力が存在します。多くの参拝者が絶賛するのは、境内を包む神聖で清浄な空気と、心洗われるような自然環境の素晴らしさです。
国道沿いの鳥居から一歩足を踏み入れ、杉や檜の巨木に囲まれた150段の石段を登っていくと、俗世とは切り離されたような静謐な空間が広がっています。ぴんと張り詰めた空気の中、否が応でも神々の気配を感じさせるような、力強いエネルギーに満ちているのです。
幣立神宮のすごいパワースポット
- 鎮守の杜:樹齢数百年を超える巨木が林立し、神聖な雰囲気を醸し出しています。
- 清らかな湧水地:社殿の裏手にある「東御手洗(ひがしみたらい)」と、国道を挟んだ「西御手洗(にしみたらい)」は、特に清々しいと評判のスポットです。龍神や水神が祀られており、古くからの水への信仰を感じさせます。
- 荘厳な社殿:石段を登りきった先に現れる社殿は、周囲の自然と調和し、厳かなたたずまいを見せています。
この場所が持つ「気」や「エネルギー」は本物だと感じる人は多いです。怪しいと感じる部分も含めて、すべてを呑み込むようなおおらかさと、太古から続く自然への畏敬の念を感じられる点こそ、幣立神宮の「すごさ」と言えるでしょう。

怪しいとかどうでもよくなっちゃうわね。だってすごいんだから!
参拝者が語る不思議体験の逸話とは

パワースポットとして名高い幣立神宮では、科学では説明できない「不思議体験」をしたという口コミが数多く寄せられています。
これらの体験談は、幣立神宮の神秘性を高める大きな要因となっています。もちろん、感じ方には個人差があり、あくまで主観的な体験ですが、多くの人が特別な何かを感じる場所であることは間違いなさそうです。
報告されている主な不思議体験
- 光の現象:写真にオーブ(光の玉)が写り込む、木漏れ日が龍のように見える、虹色の光に包まれるといった体験。
- 風や天候の変化:参拝を始めると急に風が吹いてきたり、雨が上がって日が差したりするなど、歓迎されているかのような天候の変化。
- 心身の変化:境内に入った途端に肩が軽くなった、気分がすっきりした、涙が自然と溢れてきたなど、心や体の浄化を感じる体験。
- 神職によるお祓い:拝殿で手を合わせていると、予期せず神職の方が現れてお祓いをしてくれるというサプライズ的な体験。
こうした逸話は、「神様に呼ばれた」「歓迎されている証」などと解釈され、参拝者の感動をより一層深めています。訪れる際は、五感を澄まして境内の空気を感じてみると、あなただけの特別な体験ができるかもしれません。
タイトルテキスト
訪問者のリアルな口コミを紹介

幣立神宮に対する評価は、まさに賛否両論です。ここでは、訪問者が実際にどのような感想を抱いているのか、肯定的な口コミと否定的な口コミの両方を紹介します。
肯定的な口コミ
肯定的な意見の多くは、境内の雰囲気や自然のエネルギーを絶賛するものです。
- 「石段を登ると空気が変わり、心身ともに浄化されるのを感じた」
- 「とにかく気持ちの良い場所。特に東御手洗の水の透明度と清々しさは格別」
- 「他の有名な神社とは違う、力強く根源的なパワーを感じる」
- 「この場所が特別な聖地であることは肌で分かった」
- 「悩みがすっと消えていくような不思議な感覚になった」

純粋にその場の「気」を評価する声が多いね
否定的な口コミ
一方で否定的な意見は、由緒の信憑性に対するものが中心です。
- 「本当に1万5000年の歴史があるのか疑ってしまう」
- 「竹内文書を信じている時点で、新興宗教と同じにしか見えない」
- 「期待値が高すぎたせいか、ただの古い神社にしか感じなかった」

1万5000年は御神木のことなんだよと教えてあげたい
このように、幣立神宮は訪れる人の価値観や知識によって、その評価が180度変わる稀有な場所と言えるでしょう。どちらの意見も参考にし、自分自身の目で確かめることが大切です。
幣立神宮は怪しいか五色人の謎を総括
ここまで、幣立神宮が「怪しい」と言われる理由から、その魅力、そして五色人伝説の謎について多角的に解説してきました。最後に、この記事の要点をまとめます。

最後まで読んでくれてありがとうございました
あなたの目で、心で、幣立神宮の空気を感じてみてくださいね
