こんにちは、神社と日本の神話の月影です。
6月ごろに神社を訪れると、参道や拝殿の前に大きな草の輪が立っていることがあります。初めて見ると、「これは何だろう」「普通に真っすぐくぐっていいのかな」と戸惑うかもしれません。
私もはじめて茅の輪くぐりをしたときは、どちらから回ればいいのか分からず、輪の前であたふたしてしまいました。後ろには待っている人がいて、間違って逆方向へ行きそうになり、あれはちょっと恥ずかしかったですね。
この大きな輪は茅の輪(ちのわ)と呼ばれます。夏越の大祓に合わせて設けられることが多く、一般的には左・右・左の順番で、8の字を描くように3回くぐる作法が知られています。
ただし、ここが大切です。茅の輪の設置期間やくぐり方は、すべての神社で完全に同じではありません。現地に案内板がある場合は、その神社の作法を最優先してください。
神社の茅の輪くぐりとは
神社の「輪っか」「藁の輪」「大きな草の輪」と呼ばれるものの多くが、茅の輪です。まずは、何のために設置されているのか、大祓との関係から見ていきましょう。
茅の輪は何のためにある?
茅の輪くぐりは、心身についた罪や穢れ、災いなどを祓い、これからの日々を健やかに過ごせるよう願う神事として行われています。
神社本庁では、大祓について、自らの心身についた穢れや災厄の原因となる罪や過ちを祓い清め、清らかな本来の姿に立ち返るための行事として説明しています。
その大祓の際、神社によって行われているのが茅の輪くぐりです。輪をただ通過するというより、半年間を振り返り、一度心身を清めて次の半年へ進むという節目の行為として考えると分かりやすいでしょう。
輪っかは茅や藁で作られる
検索すると「神社の藁の輪」「神社の藁の輪っか」といった表現も見かけますが、一般的な名称は茅の輪です。
神社本庁でも、茅や藁を束ねた茅の輪を神前に立てる例を紹介しています。そのため、実際に目にした輪の素材が「想像していた茅と少し違う」と感じても不思議ではありません。
大人が立ったまま通れるほど大きな輪が作られ、参道や拝殿の前などに設置されることがあります。鳥居とは違い、一年中置かれている設備ではありません。
6月になると突然大きな輪が現れ、時期が過ぎるとなくなるので、初めて神社巡りをする方が「あの輪っかは何?」と気になるのも当然かなと思います。
大祓と茅の輪の関係
大祓(おおはらえ)は、年に2回、6月と12月の節目に行われる神事として広く知られています。
6月の大祓は「夏越の祓」「夏越の大祓」、12月の大祓は「年越の祓」などと呼ばれます。半年ごとに自分自身を振り返り、罪や穢れを祓い清めるわけですね。
大祓では、茅の輪だけでなく人形・形代(ひとがた・かたしろ)が使われる神社もあります。人の形をした紙などに自分の罪や穢れを移し、祓いを受けるものです。
つまり、「大祓=必ず茅の輪」というわけではありません。大祓という神事の中に、神社によって茅の輪くぐりや形代などのさまざまな祓いの形がある、と考えると混乱しにくいでしょう。
6月30日に行う意味
茅の輪について調べると、特に多く出てくる日付が6月30日です。なぜ6月の最後の日に大祓を行うのでしょうか。
夏越の大祓は半年の節目
6月30日は一年の前半が終わる節目です。そのため、6月の晦日に行われる大祓は、半年間の罪や穢れを祓い、残り半年を新たな気持ちで過ごす機会として受け継がれてきました。
現在でも多くの神社が6月30日に夏越の大祓を行っています。伊勢神宮でも6月30日に大祓が行われ、6月の大祓を「夏越の祓」としています。
「今年ももう半分終わったのか」と感じる頃ですよね。仕事や学校、家庭のことに追われていると、半年を振り返る機会はなかなかありません。
そんな時期に一度立ち止まり、心身を清めて後半の半年へ向かう。私は、夏越の大祓には現代の生活にも通じる節目の感覚があるように思います。
夏至と夏越の大祓は別
ここは混同されやすいところです。
夏至と夏越の大祓は同じ行事ではありません。
夏至は二十四節気の一つで、北半球では一年のうち昼の時間が最も長くなる頃です。一方、夏越の大祓は罪や穢れを祓う神事。2026年の夏至は6月21日ですが、夏越の大祓の代表的な日は6月30日です。
日付が近いため一緒に語られることがありますが、意味は分けて考えたほうが分かりやすいでしょう。
夏至そのものについて知りたい方は、夏至の意味や神社との関わりを紹介した記事もあわせて読むと、6月の季節感がつかみやすくなります。
6月30日以外の神社もある
「茅の輪くぐりは6月30日に行かなければ意味がないの?」と思うかもしれませんが、そうとは限りません。
夏越の大祓そのものは6月30日に行う神社が多い一方、茅の輪の設置期間や輪くぐり神事の日程は神社によって異なります。
6月中旬から茅の輪を設置する神社もあれば、6月30日を過ぎて7月までくぐれるところもあります。地域の祭礼と合わせ、別の日程で茅の輪くぐりを行う神社も存在します。
そのため、「6月30日に行けなかったから、今年はもう駄目だ」と考える必要はありません。参拝したい神社の公式案内や境内掲示を確認してみてください。

私は茅の輪を見るとすぐにくぐりたくなってしまいますが、まず案内板を見るようにしています。設置してあっても、神事の時間や進み方が決められている場合があるからです。特に初めて訪れる神社では、自己流より現地の案内優先。この一つだけ覚えておけば、かなり迷いにくくなりますよ。
茅の輪をくぐる順番
ここからは「神社の輪っかをどうくぐればいいの?」という一番気になる部分です。一般的に知られている基本の形を順番に紹介します。
| 順番 | 動き | 輪をくぐった後 |
|---|---|---|
| 1回目 | 正面から輪をくぐる | 左へ回って正面へ戻る |
| 2回目 | 正面から再び輪をくぐる | 右へ回って正面へ戻る |
| 3回目 | 正面からもう一度くぐる | 左へ回って正面へ戻る |
| 最後 | 正面から輪をくぐる | そのまま神前へ進む |
覚え方は「左・右・左」です。この動きを上から見ると、輪の左右を交互に回るため、8の字のような軌道になります。
最初は左回り
茅の輪の正面に立ち、最初に輪をくぐります。
輪を抜けたら左側へ回り、輪の外側を通って再び正面へ戻ります。これが1回目。
初めてだと「左とは自分から見て左? 輪から見て左?」と一瞬迷うかもしれません。基本的には、あなたが正面から輪をくぐったあとに左へ曲がる、と覚えておけば分かりやすいでしょう。
輪の中で左へ回転するわけではありません。輪を通り抜けてから大きく左へ回り、スタート地点へ戻ります。
次に右回り
正面へ戻ったら、2回目も同じように輪をくぐります。
今度は輪を抜けてから右側へ回ります。そして輪の外側を通って、もう一度正面へ戻ってきます。
ここまで進むと、歩いた軌道の片側と反対側がつながり、8の字らしい形になってきます。
混雑していると前の人につられてそのまま歩きたくなりますが、自分の順番が分からなくなったときは焦らなくても大丈夫。いったん邪魔にならない位置で案内を確認するほうが安全です。
最後にもう一度左回り
3回目は再び正面から輪をくぐり、左へ回って正面へ戻ります。
つまり、順番は「左・右・左」。文字だけで覚えようとすると難しそうですが、実際に歩いてみるとそこまで複雑ではありません。
茅の輪の左右を交互に一周する、とイメージすると覚えやすいですよ。
最初の一回さえ分かれば、その次は反対、最後は最初と同じ方向です。
くぐった後は神前へ進む
3回目を終えて正面へ戻ったら、再び輪をくぐり、そのまま拝殿へ向かう形がよく見られます。
そして普段の参拝と同じように神前でお参りします。
ただし、神社によっては最後の進み方まで案内されていることがあります。参道の構造や神事の進行によっても違うので、ここでも現地の案内が優先です。
迷ったときの覚え方
「くぐる→左」「くぐる→右」「くぐる→左」「最後は神前へ」。この流れを覚えておくと、初めてでも動きやすくなります。
8の字で回るとはどういう意味?
「神社の輪は8の字に回る」と聞いても、初めてだと具体的な動きが想像しにくいですよね。8の字という言葉の意味をもう少し分かりやすく見てみます。
8の字は歩く軌道の形
8の字に回るというのは、茅の輪の中で体を8の字に動かしたり、輪そのものを回したりすることではありません。
茅の輪を中心に左側と右側を交互に回ることで、歩いた軌道が8の字のようになるという意味です。
正面から入り、左側を一周して正面へ。もう一度入り、今度は右側を一周。そして再び左側へ。この動きを上から見ると、左右に輪が二つ並ぶような軌道になります。
「8」という数字を意識しすぎるより、「左・右・左」と覚えるほうが、実際の境内では迷いにくいかなと思います。
3回くぐる形がよく知られる
神社本庁でも、神社によっては茅や藁を束ねた茅の輪を神前に立て、これを3回くぐって穢れや災い、罪を祓い清めると説明しています。
そのため、現在の茅の輪くぐりでは3回の輪くぐりが広く知られています。
ただ、「3回でなければ絶対に駄目」という考え方で他の神社の作法を否定する必要はありません。祭礼や地域の伝承によって形が違うことも、神社文化の面白いところです。
参拝先で「当社ではこのようにおくぐりください」と書かれていたら、その方法で行いましょう。
歌や言葉は神社に従う
茅の輪くぐりでは、輪をくぐりながら言葉や和歌を唱える形が伝えられていることがあります。
よく知られているのが、「水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命 延ぶというなり」という歌です。神社本庁の大祓の解説でも紹介されています。
一方で、神社によって掲示されている言葉が異なる場合があります。
覚えていないから茅の輪をくぐってはいけない、ということではありません。境内に唱え方が書かれていればそれに従い、特に案内がなければ無理に暗記して行く必要はないでしょう。
神社ごとに作法が違う

茅の輪くぐりを調べると、サイトによって少しずつ説明が違うことがあります。その理由の一つが、神社ごとに祭礼や作法が異なることです。
境内の案内を最優先する
茅の輪の前に立て札があれば、最初に読んでください。
「左・右・左」の図が描かれている場合もあれば、唱える言葉、礼の仕方、進む方向まで書かれている場合もあります。
一般的な作法を覚えて行くことは役立ちます。しかし、インターネットで覚えた方法よりその神社自身が示している案内のほうが優先です。
参拝作法でも同じですが、全国の神社に一つの絶対的な形式があると考えないほうが自然でしょう。
茅の輪を置かない神社もある
夏越の大祓を行う神社すべてに、大きな茅の輪が設置されるわけではありません。
大祓詞の奏上や形代による祓いなどを中心に行う場合もあります。逆に、参拝者が自由に茅の輪をくぐれるよう、神事の前後に長期間設置する神社もあります。
そのため、「6月30日に神社へ行ったのに輪っかがない」としても、不思議ではありません。
茅の輪の有無や期間を目的に参拝するなら、出発前に神社の公式情報を確認すると安心です。
混雑時は無理に逆走しない
6月30日や週末には、茅の輪の前に多くの参拝者が並ぶ場合があります。
そんなとき、順番を間違えたことに途中で気づいても、人の流れに逆らって急に戻るのは避けたほうが安全です。
茅の輪は「間違えた瞬間にすべてが無意味になる」というものではありません。人にぶつかったり、転倒したりするほうが問題でしょう。
人が多いときは安全を優先してください。
小さな子ども、高齢の方、足元に不安がある方も参拝しています。順番を間違えた場合でも無理に人の流れを横切らず、神職や係の方がいれば案内を確認してください。
初めてでも迷わないコツ
私自身が最初の茅の輪くぐりで戸惑った経験から、初めて行く方に一番伝えたいのは「人の動きを見る前に案内を見る」ということです。
前の人だけを真似しない
前の参拝者について行けば大丈夫そうに思えますが、その人も初めてかもしれません。
実際、輪を一度だけ真っすぐ通って参拝する人もいれば、正式な神事の列とは別に通っている人もいます。
前の人が左へ行ったから左、という覚え方ではなく、まずは「左・右・左」という基本を知ったうえで、その神社の掲示を確認するのがおすすめです。
前の人を参考にするなら、案内と同じ動きをしているかを確認してからにすると安心ですね。
入口で案内板を見る
茅の輪のすぐ横や手前に、くぐり方を説明した案内板が設置されている場合があります。
列に並んで自分の番が来てから読むと焦ってしまうので、できれば並ぶ前に一度確認しておきましょう。
左・右・左なのか、最初に一礼するのか、歌を唱えるのか、最後はどちらへ進むのか。数十秒確認するだけで、かなり落ち着いてくぐれます。
スマートフォンで調べながら輪の正面に立ち止まるより、少し離れた場所で確認してから進むほうが、後ろの人にも迷惑をかけません。
分からなければ神職に確認
案内板を読んでも分からなければ、神職や係の方に尋ねるのが一番確実です。
「茅の輪はどちらから回ればいいですか?」と聞けば十分です。
神社巡りに慣れてくるほど、「知らないと思われるのが恥ずかしい」と感じることがあるかもしれません。しかし、神社ごとに作法が異なる以上、確認することは悪いことではありません。
私が初めて茅の輪をくぐったときは、後ろに人が並んでいるのを見て焦り、かえって順番が分からなくなりました。今なら、いったん脇によけて案内を読むと思います。「左・右・左」だけ先に覚えておいて、最後は現地の表示を見る。これが一番気楽ですよ。
茅の輪と蘇民将来の伝承
茅の輪の由来を調べていくと、「蘇民将来(そみんしょうらい)」という名前に行き着きます。ここは日本神話や伝承が好きな方にとって特に興味深いところです。
蘇民将来と茅の輪
茅の輪の信仰と深く結びついているのが、『備後国風土記』逸文に伝わる蘇民将来の説話です。
八坂神社では、旅をしていた素戔嗚尊が宿を求めた際、裕福な巨旦将来は宿泊を断った一方、貧しい蘇民将来は手厚くもてなしたという伝承を紹介しています。
その真心を喜んだ素戔嗚尊は、後の世に疫病が流行した際、「蘇民将来の子孫」といい、茅の輪を身につければ災厄から免れさせるという趣旨の約束をしたと伝えられています。
この説話は、茅の輪が疫病除けや災厄除けと結びついてきた背景を知るうえで重要です。
今の大きな輪とのつながり
伝承の中で語られる茅の輪は、現在の神社で見る、人が歩いてくぐれる巨大な輪そのものとして描かれているわけではありません。
もともとは身につける茅の輪の伝承があり、それが後世の信仰や祭礼の中で、現在見られるような茅の輪くぐりへと結びついてきたと見るほうが慎重です。
「昔から現在とまったく同じ巨大な輪を8の字にくぐっていた」と単純に考えてしまうと、伝承と後世の祭礼形式を一緒にしてしまいます。
神社の文化は長い年月の中で受け継がれながら、地域ごとの信仰や祭礼とも結びついて現在の姿になっています。
神話と歴史は分けて考える
このサイトでは日本神話と神社のつながりを大切にしていますが、神話や伝承と、歴史資料から確認できる事実は分けて見るようにしています。
蘇民将来の物語も、人々が茅の輪にどのような意味を見いだしてきたかを理解するうえで大切な伝承です。
一方、「この出来事が現代の歴史学で実際の事件として証明されている」という話とは別です。
伝承だから価値がないのではありません。むしろ、疫病や災厄を恐れてきた人々が、どのような願いを茅の輪に託してきたのか。その信仰の積み重ねを見ることに意味があるのではないでしょうか。
6月末の参拝で知りたいこと

最後に、茅の輪くぐりと一緒に目にすることが多い形代や、設置期間について補足します。
形代と茅の輪は別の所作
夏越の大祓では、人の形をした紙などを使う形代を目にすることがあります。
形代に名前などを書き、体をなでたり息を吹きかけたりして罪や穢れを移す作法を行う神社があります。ただし、具体的な方法は神社によって異なります。
茅の輪くぐりと形代は、どちらも大祓に関係しますが、同じものではありません。
「茅の輪をくぐったから形代はしてはいけない」「形代を納めたから茅の輪はくぐれない」という単純な二者択一でもありません。実際の参加方法は参拝先の案内を確認してください。
茅の輪はいつまである?
茅の輪の設置期間に全国共通の日付はありません。
6月30日の大祓に合わせて設置する神社もあれば、6月の早い時期から用意するところ、7月に入ってもしばらく設置するところがあります。
さらに、地域独自の夏越祭などに合わせて7月に茅の輪くぐりを行う例もあります。
そのため、検索すると「6月30日」「6月末」「7月」「夏祭りの時期」など、異なる情報が出てきます。これは必ずしもどれかが間違いというわけではありません。
いつくぐれるかを知りたい場合は、目的の神社の公式情報を確認することが最も確実です。
雨の日でも無理をしない
梅雨の時期と重なるため、茅の輪くぐりの日が雨になることもあります。
神事が雨天でも行われるか、茅の輪を自由にくぐれるかは神社によって異なります。
また、参道が石畳や土の場合、雨の日は滑りやすくなることがあります。8の字に回ろうとして急いで方向転換すると危険です。
天候が悪い日は、作法を完璧にこなすことよりも安全を優先してください。正確な開催状況は、参拝する神社の公式案内で確認しましょう。
6月30日に参拝できなくても焦らなくて大丈夫です。
茅の輪の設置期間は神社ごとに違います。6月30日に行けない場合でも、前後の日にくぐれる可能性があります。逆に、6月30日なら必ずすべての神社に茅の輪があるわけでもありません。
茅の輪くぐりの疑問
ここでは、神社の輪くぐりについて初めての方が迷いやすい点をまとめます。
茅の輪くぐりのよくある質問(FAQ)
神社の大きな輪っかは何という名前ですか?
一般的には「茅の輪(ちのわ)」と呼ばれます。夏越の大祓などに合わせて設置され、輪をくぐって罪や穢れ、災いを祓い、無病息災などを願います。「藁の輪」「草の輪」と呼ばれることもありますが、正式な名称を知りたいときは「茅の輪」と覚えておくとよいでしょう。
茅の輪はどちらから回ればいいですか?
よく知られている基本の形は、正面から輪をくぐり「左・右・左」の順番で回る方法です。左右を交互に回るため、上から見ると8の字のような動線になります。ただし神社によって作法が異なる場合があるので、境内の案内があれば必ずそちらを優先してください。
茅の輪くぐりは6月30日だけですか?
6月30日の夏越の大祓に合わせて行われる例が多いですが、茅の輪の設置期間は神社によって異なります。6月中旬から設置する場合や、7月までくぐれる場合、地域の祭礼に合わせて別の日に行う場合もあります。目的の神社の公式情報を確認するのが確実です。
8の字に回らず真っすぐくぐってしまったら駄目ですか?
作法を間違えたからといって、慌てて人の流れを逆走する必要はありません。混雑時は安全を優先しましょう。もう一度行いたい場合は、参拝者の邪魔にならない場所で案内を確認し、必要であれば神職や係の方へ尋ねてください。作法だけに気を取られず、清らかな気持ちで神前へ向かうことも大切です。
茅の輪がない神社では夏越の大祓をしていないのですか?
そうとは限りません。大祓では大祓詞の奏上や形代による祓いなども行われ、すべての神社が茅の輪を設置するわけではありません。茅の輪は大祓に関係する代表的な神事の一つですが、大祓そのものと完全に同じ意味ではないと考えてください。
茅の輪くぐりのまとめ
神社で6月ごろに見かける大きな輪っかは、一般的に茅の輪と呼ばれます。
夏越の大祓に合わせて設けられることが多く、半年間の罪や穢れを祓い、残り半年を清らかな気持ちで過ごせるよう願う神事として受け継がれてきました。
基本のくぐり方として覚えておきたいのは、「左・右・左」です。
初めてだと、私のように輪の前で「どっちだっけ?」となるかもしれません。でも、左・右・左という基本を一つ覚えておくだけでもかなり違います。
そして何より大切なのは、全国共通の作法だと思い込まないこと。神社には、それぞれの地域で受け継がれてきた祭りや祓いの形があります。
今年の6月末に神社で茅の輪を見かけたら、まずは案内を読んでみてください。意味を知ってからくぐると、ただ大きな輪を通るだけだった景色が、半年を振り返る特別な節目として見えてくるかもしれません。