こんにちは、神社と日本の神話の月影です。
以前、知り合いから「神社ってコンビニより多いんだよ」と聞いたことがあります。そのときは、かなり驚きました。コンビニは町を歩けば何軒も見かけるのに、神社はそれほど頻繁に目に入らないような気がしたからです。
ところが、神社が好きになって各地を巡るようになると、印象がまったく変わりました。有名な大社や神宮だけでなく、住宅地の奥、集落の外れ、山の入口、田畑のそばなどにも小さな神社があります。「今まで私は、大きな神社ばかりを神社として見ていたんだな」と気づかされたんですよ。
しかも、目立たない小さな神社にも長い歴史や土地の伝承が残っている場合があります。日本神話に登場する神さまと結びつけながら由緒を読んでいると、「この土地では昔、どんな思いで神さまを祀っていたのだろう」と想像が膨らむのも神社巡りの面白さです。
では、日本全国には実際に神社が何社あるのでしょうか。よく「約8万社」と紹介されますが、この数字には少し注意が必要です。文化庁の宗教統計を見ると、何を「神社」として数えているのか、宗教法人だけを指すのか、神社本庁の数字とは何が違うのかが見えてきます。
文化庁では80,570団体
全国の神社数を公的な資料から確認するとき、最も参考になる資料の一つが文化庁の『宗教年鑑』です。2026年9月時点で最新となる令和7年版では、令和6年12月31日現在の宗教統計が掲載されています。
文化庁の最新統計で確認
文化庁『宗教年鑑 令和7年版』の「第2表 全国社寺教会等」を見ると、「神社」の名称を持つ宗教団体は全国で80,570団体となっています。
そのため、「日本全国には神社がどれくらいあるの?」という質問に公的統計を使って答えるなら、約8万社、より正確には文化庁の統計上80,570の宗教団体が「神社」に分類されていると説明するのが分かりやすいでしょう。
| 文化庁の分類 | 全国の数 | 意味 |
|---|---|---|
| 神社の宗教団体 | 80,570 | 宗教法人と非法人の宗教団体を含む |
| 神社の宗教法人 | 80,486 | 宗教法人となっているもの |
| 神道系の単位宗教法人 | 84,014 | 神社以外の教会なども含む神道系全体 |
数字だけを見ると80,570と84,014があり、「どちらが神社の数なの?」と思いますよね。ここが宗教統計を読むうえで一番間違えやすいところです。
今回知りたいのは全国の「神社」の数です。その場合、神道系全体の84,014法人ではなく、表の「神社」という欄を見る必要があります。
(出典:文化庁『宗教年鑑 令和7年版』)
80,486社は宗教法人
同じ表には「宗教法人」という欄もあります。そこに掲載されている神社の数は80,486法人です。
80,570から80,486を引くと84。この差があるのは、文化庁の「宗教団体」という数字に、宗教法人となっていない宗教団体も含まれているためです。
文化庁自身も、宗教年鑑の説明で「宗教団体」は宗教法人と非法人の宗教団体を合わせたものとしています。つまり、宗教団体数と宗教法人数は最初から同じ数字になるものではありません。
「日本には神社が80,486社ある」と書くと、宗教法人に限った数字になります。「全国の神社は約8万社」と広く説明するのであれば、何を数えた数字なのかを一緒に示しておくと誤解が少なくなります。
統計は建物を数えた数字ではない
もう一つ大切なのが、80,570という数字を「日本中に建っている鳥居や社殿を一軒ずつ数えた結果」と考えないことです。
文化庁の宗教年鑑では、単位宗教法人または単位宗教団体として、神社、寺院、教会、布教所などを扱っています。また、統計の数字は文部科学大臣所轄や都道府県知事所轄の宗教法人、包括宗教団体などからの報告に基づいて作成されています。
さらに、文化庁は統計表の「神社」について、「神社の名称をもつもの」と説明しています。ですから、全国の山中や集落、個人の敷地などに存在する小さな祠まで、すべて一基ずつ数えた全国総調査というわけではありません。
ここを知らずに80,570という数字だけを見ると、「鳥居がある場所を全部合わせて80,570か所」と受け取ってしまいそうですが、実際はもう少し制度的な数字なんですね。
私は「神社は約8万社」と覚えるだけでなく、「文化庁が把握する神社名の宗教団体が約8万」というところまで一緒に覚えるようにしています。この一言を加えるだけで、神社本庁の数字や小さな祠の話と混同しにくくなりますよ。
約8万社の意味を読み解く
神社の数を調べると、「約8万社」「8万社以上」「神社本庁だけで約8万社」といった表現が出てきます。どれも似ていますが、集計対象は同じとは限りません。
神社と神道系は別の数字
文化庁の最新統計では、神社の宗教法人が80,486法人なのに対し、神道系の単位宗教法人は84,014法人です。
なぜ神社より神道系のほうが多いのでしょうか。その理由は、神道系に分類される宗教団体が、必ずしも名称として「神社」を名乗っているとは限らないからです。
宗教年鑑では、宗教団体を神道系、仏教系、キリスト教系、諸教などの「系統」に分ける一方、施設・団体の名称について「神社」「寺院」「教会」「布教所」「その他」に分けています。
実際、令和7年版では神道系の宗教団体の中に、神社80,484だけでなく、教会4,698、布教所725、その他587なども掲載されています。
つまり、「神道系宗教法人の数=神社の数」ではありません。検索すると似た数字がいくつも出てくる理由の一つが、この分類方法の違いです。
神社本庁の数とも違う
神社の数を調べていると「神社本庁」という名前もよく目にします。ここでも文化庁の全国統計とは区別が必要です。
文化庁『宗教年鑑 令和7年版』の包括宗教団体などを掲載した表を見ると、神社本庁の欄には「神社」に分類される宗教団体が78,157、そのうち宗教法人が78,133と記載されています。
一方、全国全体の「神社」は80,570団体です。つまり、神社本庁の欄に掲載される神社と、日本全国の神社を示す文化庁統計は同じ範囲ではありません。
神社本庁に包括されない神社や、別の包括関係にある神社、単立の宗教法人なども存在します。そのため、「神社本庁の神社数」と「全国にある神社数」をそのまま同じ数字として扱わないことが大切です。
小さな神社も数の見方が難しい
神社巡りをしていると、本殿や拝殿が立派な神社だけでなく、小さな社に出会うことがあります。大きな神社の境内に複数の境内社が並んでいることも珍しくありません。

ここで「小さな社も全部1社として80,570の中に入っているのかな」と思うかもしれません。しかし、目の前にある一つ一つの社殿と、文化庁統計に掲載される一つの宗教団体が必ず一対一で対応するとは限りません。
一つの神社の境内に本社とは別の境内社が何社も祀られている場合もあります。反対に、目立った大きな社殿がなくても信仰や祭祀が続いている場所もあります。
神社そのものも、単純に「建物」だけを意味する存在ではありません。神さまを祀る場所、祭祀、境内、地域とのつながりなどを含めて受け継がれてきたものです。
だからこそ、日本に存在するあらゆる社・祠・祭祀の場所を物理的に一つずつ数えた「完全な神社総数」を、文化庁の80,570という数字だけから求めることはできません。
80,570は「日本に存在するすべての鳥居・社殿・祠の総数」ではありません。文化庁の宗教統計において「神社」の名称を持つ宗教団体として集計された数字として見るのが適切です。
神社は本当に減っている?
全国の神社数が約8万ということは分かりました。続いて気になるのが、「神社は昔より減っているのか」という点です。文化庁の過去の宗教年鑑と比べると、神社の数は少しずつ減っていることが確認できます。
直近1年では83団体減少
令和6年版の宗教年鑑では、「神社」に分類される宗教団体は80,653でした。令和7年版では80,570なので、直近の年鑑同士では83団体減っています。
宗教法人だけを比べると、令和6年版が80,560法人、令和7年版が80,486法人です。こちらは74法人の減少となります。
| 宗教年鑑 | 神社の宗教団体 | 神社の宗教法人 |
|---|---|---|
| 令和6年版 | 80,653 | 80,560 |
| 令和7年版 | 80,570 | 80,486 |
| 差 | 83減 | 74減 |
83という数字だけを見れば少なく感じるかもしれません。ただ、全国約8万という大きな母数が少しずつ動いていることは確かです。
一方で、1年間の変化だけから「全国の神社が急速になくなっている」とまで言うこともできません。80,653から80,570への変化率は約0.1%です。直近データから読み取れるのは、急減というより緩やかに数が減ったという状況でしょう。
約10年でも減少している
もう少し長い期間で見てみましょう。
文化庁『宗教年鑑 平成27年版』では、平成26年12月31日現在、「神社」に分類される宗教団体は81,342、宗教法人は81,134でした。
それに対して令和7年版は80,570団体、80,486法人です。
| 比較 | 平成27年版 | 令和7年版 | 差 |
|---|---|---|---|
| 神社の宗教団体 | 81,342 | 80,570 | 772減 |
| 神社の宗教法人 | 81,134 | 80,486 | 648減 |
宗教団体で見ると772減です。平成27年版の81,342を基準にすれば、減少幅はおよそ1%になります。
つまり、「神社は減っているの?」という疑問には、文化庁の宗教年鑑を同じ項目で比較すると、長期的にも神社数は減少していると答えられます。
ただし、「数十年で一気に何割もなくなった」という動きではありません。少なくとも今回確認した文化庁統計では、約8万という規模を保ちながら少しずつ数字が小さくなっています。
(出典:文化庁『宗教年鑑 平成27年版』)
減った理由は統計だけでは不明
ここで注意したいのが、「なぜ減ったのか」まで宗教年鑑の神社数だけから断定しないことです。
数字が減る背景には、宗教法人の解散や合併、包括関係の変化、非法人団体の変化など、制度上いくつもの可能性があります。また、地域人口や祭祀の担い手をめぐる環境も各地で同じではありません。
そのため、「人口減少だけが原因」「後継者不足だけが原因」と一つに決めつけるのは避けたいところです。文化庁の表から直接確認できるのは、同じ統計項目の数が過去より減っているという事実までです。
神社が一つ減ったように見える場合でも、それが社殿そのものの消滅を意味するのか、法人としての解散なのか、別の神社との関係が変わったのかでは意味が違います。
神社の記事を書いていると、数字の増減から原因まで一気に説明したくなります。でも、統計に書かれていない原因は分けて考えたほうが安心です。「減少していること」と「なぜ減ったのか」は別の話として見ると、データを読み違えにくいですよ。
都道府県別の神社数
全国80,570という数字だけでは、実際にどの地域に神社が多いのかまでは分かりません。文化庁の令和7年版では、都道府県ごとの「神社」に分類される宗教団体数も掲載されています。
全国47都道府県の神社数
令和6年12月31日現在の数字を47都道府県すべて並べると、次のようになります。ここでも、社殿を一棟ずつ数えた数ではなく、文化庁の宗教統計上の「神社」の宗教団体数です。
| 都道府県 | 神社数 | 都道府県 | 神社数 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 793 | 滋賀 | 1,441 |
| 青森 | 885 | 京都 | 1,760 |
| 岩手 | 863 | 大阪 | 738 |
| 宮城 | 944 | 兵庫 | 3,858 |
| 秋田 | 1,144 | 奈良 | 1,381 |
| 山形 | 1,744 | 和歌山 | 442 |
| 福島 | 3,003 | 鳥取 | 818 |
| 茨城 | 2,486 | 島根 | 1,170 |
| 栃木 | 1,909 | 岡山 | 1,651 |
| 群馬 | 1,214 | 広島 | 2,653 |
| 埼玉 | 2,017 | 山口 | 751 |
| 千葉 | 3,173 | 徳島 | 1,286 |
| 東京 | 1,457 | 香川 | 776 |
| 神奈川 | 1,149 | 愛媛 | 1,245 |
| 新潟 | 4,657 | 高知 | 2,146 |
| 富山 | 2,264 | 福岡 | 3,403 |
| 石川 | 1,872 | 佐賀 | 1,105 |
| 福井 | 1,706 | 長崎 | 1,324 |
| 山梨 | 1,281 | 熊本 | 1,389 |
| 長野 | 2,455 | 大分 | 2,109 |
| 岐阜 | 3,259 | 宮崎 | 673 |
| 静岡 | 2,842 | 鹿児島 | 1,118 |
| 愛知 | 3,351 | 沖縄 | 14 |
| 三重 | 851 | 全国 | 80,570 |
都道府県によってかなり差があることが分かります。新潟県は4,657、兵庫県は3,858、福岡県は3,403、愛知県は3,351、岐阜県は3,259、千葉県は3,173と3,000を超えています。
一方、沖縄県は14となっています。和歌山県は442、宮崎県は673、大阪府は738です。
ただし、この差をそのまま「神社文化が盛んな県」「神社を大切にしていない県」のように評価することはできません。地域ごとに宗教文化の歴史、祭祀の形、神社の成立事情、宗教団体としての登録や名称などが異なるからです。
最も多いのは新潟県
文化庁の令和7年版で「神社」の宗教団体数が最も多いのは新潟県の4,657です。
全国80,570のうち、およそ17社に1社が新潟県にある計算になります。神社数を全国一律に割り振ったような状態ではなく、地域による差がかなり大きいことが分かりますね。
私自身、神社の数について調べるまでは、京都や奈良のように歴史的な寺社が多い地域が必ず上位になるような印象を持っていました。しかし、統計を見ると、それだけでは神社数を予想できません。
京都府は1,760、奈良県は1,381です。一方で、新潟県は4,657、兵庫県は3,858となっています。有名神社の数や観光地としての知名度と、地域に存在する宗教団体としての神社数は別物だと分かる数字です。
有名神社の多さとは別

普段私たちが「神社が多い」と感じるかどうかは、テレビや旅行雑誌、検索結果で見かける有名神社の印象にも左右されます。
伊勢神宮、出雲大社、春日大社、伏見稲荷大社、太宰府天満宮など全国的に知られる神社は目立ちます。一方で、地域の氏神さまとして長く守られている神社は、全国から参拝者が集まる観光地とは限りません。
私が「神社ってこんなに多かったんだ」と感じるようになったのも、神社巡りを始めてからです。有名な大社だけを探していた頃には見えていなかった小さな鳥居や鎮守の森が、意識して歩くと次々目に入ってきました。
全国の神社数を知ったあとに自分の町を歩いてみると、これまで素通りしていた神社に気づくこともあるかもしれません。
神社数を読むときの注意点
「全国80,570」という数字は分かりやすい一方、それだけを切り取ると別の意味で受け取られることがあります。神社の数を紹介するときに押さえておきたい点をもう少し見ていきましょう。
法人の数と施設数は違う
最も大切なのは、宗教法人の数、宗教団体の数、実際に目で見える社殿の数を同じものとして扱わないことです。
文化庁の最新統計では、神社の宗教団体は80,570、宗教法人は80,486です。この時点ですでに二つの数字があります。
さらに現地へ行けば、本社とは別に境内社が複数並んでいる神社があります。摂社や末社、小さな石祠が置かれている場合もあります。反対に、一つの宗教法人が管理する対象と、現地で参拝者が認識する「社」の数が単純に一致するとは限りません。
そのため、「日本中の神社の建物はいくつ?」という質問と、「文化庁統計で神社に分類される宗教団体はいくつ?」という質問では、求めている答えが違います。
神社が8万社は間違いではない
では、「日本には約8万社の神社がある」という説明は間違いなのでしょうか。
私は、概数として伝えるのであれば十分理解できる表現だと思います。文化庁の最新統計でも、神社の宗教団体80,570、宗教法人80,486と、どちらも約8万です。
問題になるのは、「日本に存在するすべての祠まで完全に数えた結果が80,570」「日本にある神社は一つ残らず80,570社」と断定してしまう場合です。
「文化庁の宗教統計では約8万」「宗教法人となっている神社も約8万」と一言添えれば、かなり意味が伝わりやすくなります。
コンビニとの比較は条件を見る
冒頭で触れたように、「日本にはコンビニより神社のほうが多い」という話は神社数を紹介するときによく使われる表現です。確かに、神社の公的統計が8万規模だと知ると驚きがあります。
ただ、数字を厳密に比較するなら、集計時点と対象を合わせる必要があります。コンビニの統計にも調査対象となるチェーンの範囲があり、神社側にも宗教団体や宗教法人という集計条件があります。
そのため、「コンビニが何店舗だから神社のほうが何社多い」と書く場合は、それぞれ同じ時期の最新統計と調査対象を確認したほうがいいでしょう。
私の場合は、数字そのもの以上に、神社巡りを始めたあとで小さな神社が驚くほど身近にあることに気づいた経験のほうが印象に残っています。あなたの近所にも、普段あまり意識していなかった神社があるかもしれませんよ。
統計は毎年更新される
この記事で紹介している最新値は、文化庁『宗教年鑑 令和7年版』に掲載された令和6年12月31日現在の数字です。
宗教年鑑は毎年発行されるため、今後の版では神社数も変わります。検索結果に80,000、80,000以上、80,500前後など異なる数字が出てくる場合、単純な間違いだけでなく、参照している年が異なる可能性もあります。
統計値は調査時点の数であり、将来も同じとは限りません。最新値を利用する場合は、正確な情報は文化庁などの公式サイトをご確認ください。また、宗教法人の設立・合併・解散など制度上の個別判断が必要な場合は、所轄庁への確認に加え、必要に応じて最終的な判断は専門家にご相談ください。
神社の数から見える日本文化
神社の数を調べる目的は「80,570」という数字を覚えることだけではありません。約8万という規模から見えてくるのは、日本各地で続いてきた土地と祭祀のつながりです。
地域ごとに神さまが祀られる
神社では、天照大御神、須佐之男命、大国主大神、武甕槌大神、経津主大神など、日本神話に登場する神さまが祀られています。
しかし、日本全国の神社がすべて同じ神さまを祀っているわけではありません。地域の氏神、土地に関わる神、祖先神、歴史上の人物など、御祭神は実にさまざまです。
同じ御祭神を祀る神社でも、由緒や祭礼が地域ごとに違うことがあります。だから私は、小さな神社を見ると「ここではなぜこの神さまが祀られているんだろう」と気になるんですよ。
日本神話は一つの大きな物語ですが、それが各地の社伝や祭祀、土地の伝承と結びつくことで、神社ごとに異なる物語が生まれています。
小さな神社にも歴史がある
大きな楼門や立派な本殿がなくても、長いあいだ地域で祀られてきた神社があります。観光案内には載らず、御朱印の授与もなく、神職が常駐していないところもあります。
そんな神社の由緒板を読んでいると、意外な歴史が書かれていることがあります。土地の開拓、村の成立、災害、農業、海上安全など、人々の暮らしと神社との関係が見えてくることも少なくありません。
全国約8万という数字の後ろには、それだけ多くの土地の歴史が重なっています。
有名神社へ行くのも楽しいですが、近所の小さな神社の御祭神と由緒を調べてみるのもおすすめです。特定の神様を追いかけて神社巡りするのも楽しいですよ
数字を知ると参拝先が変わる
全国に約8万の神社があると考えると、「一生かけても全部を巡るのは難しそうだ」と感じますよね。
でも、全部を巡る必要はありません。自分の住んでいる地域、旅先、御祭神、日本神話、建築、祭りなど、興味のある入口から一社ずつ知っていけば十分です。
神社を見つけたときに参拝作法も確認しておきたい方は、神社のお参りの仕方を鳥居から退出まで解説した記事もあわせて読んでみてください。
「全国に何社あるのか」という数字から始まり、そこから一つの神社、一柱の神さま、一つの神話へ進んでいく。私はそんな神社の楽しみ方もいいなと思っています。
神社の数に関するよくある質問(FAQ)
日本全国に神社は何社ありますか?
文化庁『宗教年鑑 令和7年版』では、令和6年12月31日現在、「神社」の名称を持つ宗教団体が80,570あります。そのうち宗教法人は80,486法人です。一般的な「全国約8万社」という説明の根拠として参考にできる公的な数字ですが、全国のあらゆる祠や社殿を一棟ずつ数えた数字ではありません。
日本に神社が8万社あるという話は本当ですか?
おおむね公的統計と合っています。文化庁の最新年鑑では神社の宗教団体が80,570、宗教法人が80,486なので、「約8万社」という表現は概数として分かりやすいでしょう。ただし、何を数えた8万なのかまで説明するなら「文化庁の宗教統計上の神社」と付け加えるのが適切です。
日本の神社は減少していますか?
文化庁の同じ統計項目で比べると減少しています。令和6年版では神社の宗教団体が80,653でしたが、令和7年版では80,570となり83減りました。平成27年版の81,342と比べても772減っています。ただし、統計だけから減少原因まで一つに断定することはできません。
神社本庁の約8万社と全国の神社数は同じですか?
同じ集計範囲ではありません。文化庁令和7年版の包括宗教団体などの表では、神社本庁の欄に「神社」の宗教団体78,157、宗教法人78,133が掲載されています。一方、全国全体では宗教団体80,570、宗教法人80,486です。神社本庁に包括されない神社などがあるため、両者を同じ数字として扱わないようにしましょう。
小さな祠も神社数に含まれますか?
小さな祠が存在するだけで、一つ一つが文化庁統計の「神社」として数えられるとは限りません。文化庁の数字は宗教団体についての統計であり、全国の祠、境内社、社殿、鳥居などを物理的に一基ずつ数えたものではありません。そのため、日本に存在するすべての小祠を含めた実物の総数を80,570と考えるのは適切ではありません。
全国の神社数まとめ
日本全国の神社数を文化庁の最新データから見てきました。単純に「約8万社」と覚えるより、何を数えた数字なのかまで知っておくと、神社に関する情報がずっと分かりやすくなります。
「日本には神社が何社ある?」への答えは、「文化庁の最新統計では、神社の名称を持つ宗教団体が80,570。宗教法人に限れば80,486」です。
そして、その約8万という数字の一つ一つに、土地の歴史や祭り、御祭神、人々の祈りがあります。数字を知ったあとに近所を歩いてみると、今まで気づかなかった鳥居が少し違って見えるかもしれません。
私もこれから神社を巡るときは、有名かどうかだけではなく、その土地でなぜ神さまが祀られてきたのか、日本神話とどんなつながりがあるのかにも目を向けながら歩いていきたいと思います。