「神の島」大三島に鎮座する大山祇神社。「大山祇神社にスピリチュアルな何かを感じる」「呼ばれるって本当?」と感じて、ここにたどり着いた方もいると思います。
ここは、ただの神社ではありません。参拝者に起こる不思議な出来事、霊感が強い人が感じるというサイン、そして「呼ばれる人」だけがたどり着けるという言い伝えまである、特別な場所なのです。
この記事では、大山祇神社がなんの神様で、どのようなご利益があるのかという基本情報から、正しい参拝方法、主要パワースポットである御神木の周りを息を止めて巡る意味、さらに奥の院 行き方やそこで体験する神秘的な木をくぐる儀式まで、詳しく解説します。
また、旅の記念に持ち帰りたいお守りの種類や、便利なアクセス情報も網羅。あなたのスピリチュアルな旅が、より深く、意味のあるものになるようお手伝いします。

ちなみにこちらの神社は大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)と読みます
大山祇神社のスピリチュアルな魅力に迫る

なんの神様?そのご利益は?

大山祇神社に祀られている主祭神は、大山積大神(おおやまづみのおおかみ)です。この神様は、日本神話において天地創造に関わったイザナギとイザナミの子であり、天照大神の兄神にあたります。
古くから「日本総鎮守」と称され、非常に高い格式を誇ります。文字通り、日本の国全体を守護する神様として崇められてきました。

日本全国に1万社以上ある山祇神社や三島神社の総本社でもあるんだよ
1万社ってすごすぎ!あまり有名ではないけど凄まじい神社なのね

山の神・海の神・戦いの神
大山積大神は、その名の通り「山の神」としての神格が最も有名ですが、鎮座する大三島が瀬戸内海の交通の要衝であったことから、「海の神(和多志大神)」としても篤く信仰されています。
このため、ご利益は多岐にわたります。
【大山祇神社の主なご利益】
- 商売繁盛・産業全般の守護:山の神、海の神であることから、農業、漁業、工業、商業などあらゆる産業の発展にご利益があります。
- 勝負運・武運長久:戦いの神として、源氏や平家、村上水軍など多くの武将から信仰を集めました。現代ではスポーツの必勝祈願やビジネスでの成功を願う参拝者で賑わいます。
- 海上安全・大漁満足:海の神として、航海の安全や漁業の繁栄を守護します。
- 縁結び・安産:娘神である木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)が安産だったことから、縁結びや安産、子育てにもご利益があるとされます。

とっても懐の深い神様なのが分かるね
和多志大神の和多志が現在の「私」になったとどこかで聞いたことあるわ

呼ばれる人のスピリチュアルな特徴

大山祇神社には、古くから「呼ばれないとたどり着けない」というスピリチュアルな言い伝えがあります。これは、神社との間に特別なご縁や繋がりがなければ、参拝の機会がなかなか訪れないという意味です。
では、一体どのような人が「呼ばれる」のでしょうか。

もしかしたら、この記事を読んでいるあなたも、神様に呼ばれているのかもしれませんね
一般的に、以下のような特徴を持つ人が呼ばれやすいと言われています

- 人生の大きな転機を迎えている人:転職、結婚、起業など、新しいステージに進むタイミングで、後押しを求めている人。
- 解決したい悩みや課題を抱えている人:困難な状況に直面し、神様の力強いサポートを必要としている人。
- なぜか無性に惹かれる人:特に理由はないけれど、大山祇神社のことが気になって仕方がない、という直感的な導きを感じている人。
- 偶然が重なって訪れることになった人:旅行の予定にはなかったのに、ひょんなことから立ち寄ることになったり、誰かに勧められたりするなど、偶然が重なる場合も呼ばれているサインです。
もし、あなたがこれらのいずれかに当てはまるなら、それは神様があなたを歓迎し、力を授けようとしている証拠かもしれません。感謝の気持ちを持って参拝することで、より深いご利益をいただけることでしょう。
参拝者が体験した数々の不思議な出来事

強力なパワースポットである大山祇神社では、科学では説明のつかない不思議な体験をしたという報告が後を絶ちません。これらは、神様が参拝者を歓迎しているサインであるとも言われています。

ここでは3つの不思議体験を紹介するわね
風がないのに本殿の幕が揺れる
最も有名な不思議体験の一つです。境内は静まり返り、全く風が吹いていないにもかかわらず、拝殿や本殿にかけられた御神幕だけが、まるで内側から風が吹いているかのように「ふわっ」と揺れることがあるそうです。これは、神様があなたの願いを聞き入れた、歓迎の合図とされています。
境内に入った瞬間に天候が変わる
鳥居をくぐる前は雨が降っていたのに、境内に入った途端に雨が止んで晴れ間が差してきた、という体験談も多く聞かれます。神聖な結界に足を踏み入れたことを示す、非常に分かりやすいサインと言えるでしょう。
竜や神様の気配を感じる
特に霊感が強い人は、境内の特定の場所で竜のようなエネルギー体の気配を感じたり、神聖な光を見たりすることがあると言います。たとえ目には見えなくても、空気が変わるのを感じたり、鳥肌が立ったりした場合は、神様の存在を近くに感じている証拠です。

もちろん体験談には個人差があり、何も感じなかったとしてもご利益がないわけではないのでご安心ください
ご利益を高める正しい参拝方法と作法

神様への敬意を表し、ご利益を最大限にいただくためには、正しい作法で参拝することが大切です。ここでは、基本的な参拝の流れと作法をご紹介します。
1. 鳥居をくぐる
鳥居は神域への入口です。くぐる前に立ち止まり、軽く一礼します。参道の中央は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様の通り道とされています。中央を避け、左右どちらかの端を歩くのがマナーです。
2. 手水舎で心身を清める
参道の途中にある手水舎(てみずしゃ)で、手と口を清めます。これは、参拝前に自身の穢れを祓うための重要な儀式です。
- 右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水を汲んで左手を清めます。
- 柄杓を左手に持ち替え、右手を清めます。
- 再び右手に持ち替え、左の手のひらに水を受け、その水で口をすすぎます。
- もう一度左手を清めます。
- 最後に、柄杓を立てて残った水で柄を洗い流し、元の場所に戻します。
3. 拝殿で参拝する
いよいよ拝殿での参拝です。大山祇神社の参拝作法は「二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいっぱい)」です。
- お賽銭を静かに入れます。
- 深いお辞儀を2回繰り返します。(二拝)
- 胸の高さで両手を合わせ、右手を少し下にずらして2回拍手を打ちます。(二拍手)
- ずらした右手を元に戻し、深くお辞儀を1回します。(一拝)
お祈りの際は、まず自分の名前と住所を心の中で伝え、日頃の感謝を捧げた後にお願い事をすると良いでしょう。

境内には見どころがたくさんあるので、参拝後はゆっくりと神聖な空気を感じながら散策してみてくださいね
大山祇神社のスピリチュアルスポット巡り方

願いが叶う?息を止めて回る御神木の楠

大山祇神社の境内で圧倒的な存在感を放つのが、拝殿の正面にそびえる樹齢2600年の大楠です。これは、神武天皇の東征に貢献した乎千命(おちのみこと)が手ずから植えたと伝えられる御神木で、神社でも特に強力なパワースポットとして知られています。
この御神木には、「息を止めたまま木の周りを3周することができたら、願いが叶う」という有名なジンクスがあります。
実際に挑戦してみるとわかりますが、御神木は非常に大きいため、かなりの速さで歩くか、軽く走らないと息が続きません。この行為は、願いを叶えたいという強い意志を神様に示すためのものとも言われています。

こんなに立派な大楠を息を止めて3周なんて私にはムリかも
【挑戦する際の注意点】
周囲には他の参拝者もいますので、走る際は十分に注意してください。また、無理は禁物です。3周できなくても、御神木の前に立ち、その生命力に満ちたエネルギーを感じるだけでも、十分なご利益をいただくことができます。
縁結び、仕事運、健康運など、様々な願いを叶える力があるとされる御神木。訪れた際は、ぜひその強大なパワーに触れてみてください。
神秘的な奥の院 行き方と所要時間

本殿での参拝を終えたら、ぜひ「奥の院」まで足を運んでみてください。本殿の喧騒から少し離れた場所にあり、より一層神聖で静謐な空気が流れるスピリチュアルな空間です。
行き方は、本殿に向かって左手側にある通路を進みます。すると「奥の院」を示す案内看板が見えてきますので、それに従って自然豊かな小道を進んでください。
所要時間は、本殿から歩いて5分から10分程度。道は舗装されていない部分もあるため、歩きやすい靴での参拝がおすすめです。

奥の院ってなに?
奥の院は、かつて神仏習合の時代に大山祇神社の神宮寺であった「東円坊」の跡地とされています。そのため、現在でも仏教的な要素が残っており、本殿とはまた違った神秘的な雰囲気を醸し出しています。
道中、木々のさざめきや鳥の声に耳を澄ませながら歩くだけでも、心が浄化されていくのを感じられるでしょう。
生樹の御門で長寿を願う木をくぐる体験
奥の院への道を進むと、その入口に巨大な楠が立ちはだかっているのが見えます。これが、奥の院における最大のパワースポット「生樹の御門(いききのごもん)」です。
この楠は樹齢3000年ともいわれ、その根元部分に自然にできた大きな空洞が、まるで門のようになっています。奥の院へはこの門をくぐって参拝することから、この名で呼ばれるようになりました。
この神聖な門をくぐるという行為自体が、一種の儀式です。古代から生き続ける楠の強大な生命エネルギーを全身で浴びることで、無病息災や不老長寿のご利益があると信じられています。

木の胎内を通り抜けて、新しく生まれ変わるような感覚を味わえるかもしれませんねとても貴重な体験ですよ
すごい!貴重な体験ができそうね♪

門をくぐった先には、ひっそりと佇む奥の院の本堂(阿弥陀堂)があります。静かに手を合わせ、ここまでの導きに感謝を伝えましょう。生樹の御門をくぐる体験は、大山祇神社参拝のハイライトの一つと言えるでしょう。
霊感が強い人が境内で感じるサインとは?

前述の不思議な出来事とも関連しますが、スピリチュアルな感受性が豊かな人は、大山祇神社の境内で神様からの歓迎サインをより鮮明に感じることがあるようです。
もしあなたが以下のような感覚を覚えたら、それは神様があなたを温かく迎え入れ、特別なメッセージを送っているのかもしれません。
- 心地よい風が吹く:歓迎の象徴。特に、祈りの最中に優しい風が頬をなでたら、願いが聞き届けられたサインかもしれません。
- 木漏れ日が輝いて見える:太陽の光が神々しく感じられたり、光の玉(オーブ)が写真に写ったりすることがあります。
- 体が温かくなる・鳥肌が立つ:特定の場所で、急に体がポカポカと温かくなったり、ゾクゾクと鳥肌が立ったりするのは、強いエネルギーに触れている証拠です。
- 蝶や鳥などの生き物が寄ってくる:蝶は神様の使いと言われます。あなたの周りを飛んだり、肩に止まったりしたら、幸運の知らせです。
これらのサインは、あなたの心が開かれ、神社のエネルギーと深く共鳴している状態を示します。サインを感じたら、恐れることなく、心の中で「ありがとうございます」と感謝を伝えることで、より強いご加護をいただけることでしょう。
持ち帰りたいスピリチュアルなお守りの種類

参拝の証として、また神様のご神徳を身近に感じるために、お守りを授与していただくのも良いでしょう。大山祇神社では、ご利益に合わせた様々なお守りが用意されています。
定番の家内安全、商売繁盛、交通安全、安産祈願などに加え、大山祇神社ならではのユニークなお守りも人気です。
【大山祇神社ならではの人気お守り】
- 勝守(かちまもり):戦いの神であることにちなみ、武具をかたどった力強いデザイン。仕事やスポーツ、試験など、あらゆる勝負事にご利益があります。
- 鶴姫守(つるひめまもり):戦国時代の悲劇のヒロイン「鶴姫」にちなんだ縁結びのお守り。女性を守護する力も強いとされます。
- 肌守(はだまもり):御神木の楠があしらわれた、健康長寿や無病息災を願うお守りです。
- 守る輪(まもるわ):色とりどりの輪っか状のお守り。ブレスレットのように身につけることができます。
授与所は総門を入ってすぐの場所にあります。営業時間は日によって変動することがありますが、概ね午前9時から午後4時頃までです。自分自身のためだけでなく、大切な人への贈り物として選ぶのも素敵ですね。

お守りだけじゃなくてもちろん御朱印もありますよ♪
大山祇神社へのアクセスと交通手段

「神の島」大三島へは、本州や四国から車や公共交通機関を利用してアクセスします。ご自身の出発地や旅のスタイルに合わせて、最適な方法を選びましょう。
交通手段 | 出発地 | ルートと所要時間 | 備考 |
---|---|---|---|
自動車 | 広島・本州方面 | しまなみ海道「大三島IC」から約15分。 | 駐車場は神社周辺に無料・有料合わせて複数あります。 |
愛媛・四国方面 | しまなみ海道「大三島IC」から約15分。 | ICを降りてからの道は比較的わかりやすいです。 | |
高速バス | 福山駅 | 「しまなみライナー」で約60分、「大山祇神社」バス停下車。 | バス停は神社の目の前にあり非常に便利です。 |
今治駅 | 「せとうちバス」で約60分、「大山祇神社」バス停下車。 | 便数が限られる場合があるので時刻表の事前確認が必須です。 | |
フェリー | 忠海港(広島) | 大三島フェリーで「盛港」まで約30分。港からバスまたはタクシーで約20分。 | 船旅を楽しみたい方におすすめです。 |
【駐車場について】
神社の鳥居横に参拝者用の無料駐車場(約13台)がありますが、すぐに満車になることが多いです。その場合は、周辺の市営駐車場や大三島藤公園駐車場(無料)などを利用することになります。
大山祇神社のスピリチュアルを総括

この記事の要点をまとめます

あなたの大山祇神社への参拝が心安らかなものとなりますように